您现在的位置:首页 > 双语阅读 > 小说与诗集 > 东京塔 > 正文

双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(51)

时间:2012-02-21 15:50:22  来源:可可日语  作者:dodofly

   东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

Ⅱ(26)

オカンはとにかく花札が好きだった。そして強かった。週末の夕方ともなると、うちでは頻繁に花札の盆が開帳され、煙草の煙でモウモウになった座敷の隅で、ボクはその様子を見ていた。
だいたい、渡辺さんと村山さんという同じメンバーが来て、白いカバーの座敷団を三人で囲む。三人に札は撤いても、ひとりが引いてサシで打ち合うというルールだった。
「今日は負けらんねぇ」。いつも負けて帰る村山さんが言うとオカンはボクの方を見て、「ちょっと待っときなさいね。今から、おじさんたちにお花の稽古をつけちゃらんといかんけん」と笑う。
オカンの札の切り方を後ろから見ながら、ボクは自分に声が掛けるのを待っていた。オカンがトイレやお茶汲(く)みに立った時、「あんた、打ちよりなさい」と代打を頼まれるのを待っていた。
母方の親戚はみんな博打が好きで、お盆に親戚が集まる時は、子供たち全員にサイコロを振らせた。場代を出して、二つのサイコロを振る。「一」の目が出ると場代と同じ額を場にのせなければいけない。「一」のゾロ目が出ると倍払いになる。振り番を全員で回し「六」のゾロ目で総取りになる。
すぐに「六」ゾロが揃うと場の取り分は少ないが、何度回してもなかなか「六」が揃わない場合、「一」の出目によっては、かなりの額が出る。
子供たちはお盆に貰った小遣いを張り合うのだが、十円単位の遊びだった。それでも、後ろで見ている大人が時々、千円札の祝儀を付ける場もあって、ボクはお盆にその遊びをするのが楽しみだった。
幼稚園の頃から、サイコロも花札も英才教育を受けて育っていたので、花札の腕も小学生の時には、村山さん程度は持っている自信があった。
「この子は駄菓子屋でもくじ運が強いごとあるけん、引きはよかばい」

上一页 [1] [2] 下一页

相关阅读

无觅相关文章插件,快速提升流量