双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(62)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅱ(36)
自転車の荷台に機械を積んでいて、家から米を持って行くと、おじさんが米を機械の中に入れ、作動させるとメコメコ音をたて、最後にとんかちで機械の胴体をブン殴ると「ドカーン!」と爆音がする。
すると、さっき渡した米粒が砂糖にまみれて何十倍にも膨れ、ポンポン菓子が出来上がるわけだが、"もう食えねェ"ってくらいの量になるものだから、後半はいつもウサギに食べさせていたのだけど、ウサギはそれを食べさせると、だいたいゲロを吐いていた。
そして、祭りの時はオカンが浴衣を縫って着せるので、恥ずかしくて友達に会うのが嫌だった。
田舎と違って、街はなにをするにも金がかかる。金を持っていれば楽しいが、持ってなければつまらなさは倍増する。それは小学生も同じだ。
この公園には紙芝居が来ていた。いつも、夏休みの昼過ぎにはこれを見に行った。まず、十円で籤を引く。竹串の先に色がつけてあって、黒が一等で水飴と緑色のニッキクリームをソフトせんべいで挟んだものと、スルメ。二等がニッキクリーム。スカが水飴だけ。ボクは一等を引いたことがないのだけど、たまに当たった奴が両手にいろんなお菓子持って、紙芝居見ながら交互にそれを食う姿がとても派手に見えた。
おじさんが、水飴の入った箱に割り箸を入れて、ぐるぐる回す。ステンレスの箱の中、透明の水飴が太陽の光できらきら光る。ぐるぐる回して持ち上げると、細く伸びたクリスタルのようにきらめく。
でも、ここの水飴は粘度が高く、ボクはこの水飴を食べてる途中に乳歯が抜けて、水飴に歯がひっついて出て来たものだからビックリしたことがある。
紙芝居の内容はその時代でも「古過ぎるよ、それ」という感じで、赤胴体之助や月光仮面とか。紙芝居の最後にはクイズが出る。そのクイズの問題は子供だましもいい加減にしろと、子供が思うような簡単なものだったが、ボクはわかっていても手が挙げられないでいた。いつもなら、ジャンプしながら手を挙げていたはずなのに、この街に来ると急に消極的な子供に、自動的に戻っていた。
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