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双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(66)

时间:2012-03-15 15:08:28  来源:可可日语  作者:dodofly

东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

Ⅱ(41)

ボクはオトンに似ているといわれるのが嫌だった。親戚のおばちゃんに「お父さんににてきたねぇ」と言われるたびに、なんだかオカンに悪いような気がして、「鼻ペチャはママに似とるよ」と、オカンをなぐさめてるのか、バカにしているのかわからないアピールをした。
そして、いつかの夏の昼間。電気を消した茶の間で小倉のばあちゃんが言った言葉を思い出しては、オカンに似てないと言われることを否定した。どこかでずっと、その言葉が気になっていて「オカンに似てる」と言われないことが不安を暮らせた。
"生みの親より、育っての親って、言うけんねぇ……"

船に乗って冒険の旅に出ることが、子供の頃の夢だった。前野君といつもの話をしていた。こんなかたちの船で、キャビンはどういうものが装備されていて。
どこの海がいい?食料はどれくらい載せたらいいか?いつかふたりで出航しようと話し合っていた。
どうして船だったのかわからない。ボクは自分がいつか船出するための船の絵をいつも描いていた。白地に赤のラインが入った円窓の船の絵。何枚も似たような絵を描いていた。
夏休み。ひとりで船の絵を描いていると、昼過ぎにむくむくと起き出してきたオトンがそれを見て言った。
「オマエ、船の絵ばっかり描きよるのぉ。それでから、いっつも同じような絵やのぉ」
ボクの描く船の絵は、白い船を真横から見た構図ばかりだった。
「前から見たところが、どうなっとうとかわからんもん」
するとオトンはランニングとステテコのまま縁側に出て、庭にある道具入れから大工道具と材木を取り出しボクを呼んだ。
「おい、チビ。こっち来てみぃ」
材木を短くのこぎりで切り落とし、その木片にカンナをかけ始めた。
「お父さんが、船を作っちゃるけん見とけ」

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