《伯爵与妖精》卷六第二章海盗来袭2.8
なにしろこちらは、沿岸(えんがん)を航行するだけの定期客船だ。警備員だって客どうしのケンカの仲裁(ちゅうさい)やスリをつかまえるのが仕事だと思っているし、武装した海賊に立ち向かえるはずもない。
毕竟莉迪雅搭乘的是定期在英国沿岸航行的普通客船,船上的警卫人员也只负责调停客人之间的纠纷或追查扒手等小事,想要他们对抗全副武装的海盗根本就是强人所难。
間もなく船員も乗客も、ほとんど無抵抗な状態で一カ所に集められ、周囲を男たちに取り囲まれた。
刹那之间,毫无抵抗能力的船员和乘客全都被集中在一起,四周还围着一群男人。
一段高いところに立って、声を発したのはライフルを肩に担いだ若い女だった。
有一名肩扛来福枪的年轻女子站在高处向众人喊话:
「騒がせて悪いね。危害(きがい)は加えないと約束する。用が済んだらさっさと帰るからさ、ちょっと辛抱(しんぼう)してくれよ」
「抱歉打扰各位,我们绝对不会伤害任何人,事情办完就会立刻离开,请各位忍耐一下罗。」
女海賊。本当にいるんだわと妙に感心していると、彼女と目があった。
原来真的有女海盗啊。莉迪雅不知为何感到十分钦佩,却不小心和她四目相接。
頭の上で縛(しば)った髪が、背中に垂れ下がっている。馬のしっぽのようにゆらしながら、彼女はリディアに近づいてくると、目の前で立ち止まった。
这名少女将长马尾梳得高高地垂至身后,走路的时候有如马匹的尾巴一般左右摇摆。她朝着莉迪雅的方向走来,并在她的面前停下脚步。
つり目がちだが、上を向いた鼻や片えくぼのせいか愛嬌(あいきょう)のある印象だ。背丈(せたけ)もリディアとたいして変わらない。
虽然她有一双眼角上勾的眼睛,不过略微朝上的鼻尖和单边酒窝颇惹人喜爱,身高也和莉迪雅差不多。
不思議と怖いとは思わず、リディアは彼女を見つめ返していた。
不知为何,莉迪雅丝毫不畏惧地直视着对方。
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