双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(124)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅳ(23)
その日、ボクはバカボンと下宿の食堂で夕飯を食べていた。テレビでは、俵孝太郎があの独特の声でニュースを読み上げている。
「バカボンは来年卒業したらどうするん?」
「進学はせんと思うわぁ」
「九州に残るんか?」
「まだ、なんも決めてねぇけんど……」。偏食の多いバカボンが食えないおかずを皿の隅に寄せている。
その時、俵孝太郎の読み上げた一行が、ボクの背筋を凍らせた。
「元・ビートルズのメンバー、ジョン・レノンさんが、自宅アパート前で射殺されました」
一九八○年十二月八日。
信じられなかった。驚きすぎて気分が悪くなった。いつ何日か前に、五年前の休業から明けて、新しいアルバムを出したばかりじゃないか。今日も、さっきまでボクはカセットに録音した、その「ダブル・ファンタジー」を聴いていたところなのに!?
シングルカットされた、そのアルバムの一曲目のタイトルは「スターティング・オーバー」。五年間ずっとジョンの音楽活動再開をボクは待ち望んでいた。そして、待てた。なぜなら、ボクらを待たせて休業する理由を、ジョンは子育ってのためだといったからだ。ボクはショーンをうらやましいと思っていた。ジョンを素晴らしいと感じていた。その父親のあり方に憧れを抱いていたからだ。
スターティング・オーバー。「再出発」と言う曲と一緒に帰って来て、立ち上がった瞬間に凶弾に倒れたジョン・レノン。
犯人はその「再出発」を心から喜んでいたボクと同じファンだった。引き金を引く数時間前「ダブル・ファンタジー」のジャケットにジョンのサインをもらっている男。
わけのわからない死。わかっていることはジョン・レノンが今日死んだという事実。
こんなことが、このような死が、世の中にはあるのだということをボクは忘れていた。すべての死は、時間経過の中で、老い、朽ち、廃れ、崩れ、倒れてゆくのだと思っていた。
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