双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(139)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅴ(9)
病院で事故の診断書を出してもらった時、オカンの弟の伸一おじちゃんが、オカンの診断書を見て、病院の怒鳴り込んだという。
保険の支給額は、歯は何本からいくらか、前歯のどのへんならこのランクという細かい被害の格付けがあるらしい。伸一おじちゃんは背が高く、クリント・イーストウッドのような顔をした人で、いつも腹巻の中に競艇で勝った万巻を入れていた。
おじちゃんは診断書を持って医者に詰め寄ったらしい。
「キサマ!!うちの姉貴がこげな目に遭うて、こげ痛い思いをしようとにから、なんがか!?一番よかとに書いて、出して来んか!!」
おかげで、いい歯が入れられたとオカンが言っていた。
それからしばらくして、親不孝の罰なのか、ボクは風疹にかかった。それというのも居候のバカボンがまず、いい年をして風疹にかかり、友達はみんな風疹は伝染るよと言ってバカボンを腫れ物のように敬遠するのだが、同居している手前、そうするわけにもいかず、そして、大丈夫、ボクは子供の頃におたふく風邪に一度かかっているから、もう伝染ることはないのですよと、まるで間違った知識のもとバカボンを看病していたところ、バカボン完治の数日後、体育の授業中、周囲がボワボワするではないか。
皆が指差して、ちょっと鏡見て来いよと言うものだから便所に駆け込んだところ、顔中に赤斑点が無数に浮かび上がっている。
この斑点、つい最近まで出してる奴がうちにいたなぁと、だいたいのアタリはついていたものの、万の一、違うということもあり得るかも、いや違うと言ってほしいために医務室へ直行したところ、先生は即答。
「風疹」
家に帰った途端に高熱が出た。バカボンから伝染ったという感染経緯を知っているものだから、友達、誰も寄り付きゃしない。なにか食べなきゃ、せめて果物でもと、向かいのアパートの友達に電話したら、よくそんな迷惑そうな声が出せるなという態度で数分後ベッドで寝ているボクに、ドアだけ開けて、「ここ、置いとくよ」と玄関に食い物置いて帰って行くのである。
あの時、思った。友達なんてものは、いれば、いるだけ切ないもんだなと。そして夜、たまらずオカンに電話すると、オカンはとても冷静な声でこう言った。
「大丈夫よ。明日、朝一番で行ってやるけん、待っときなさい」
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