双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(142)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
Ⅴ(12)
結局、四年の夏が過ぎた時点でどうあがいても単位が足りず、ボクは五年生になることになった。申し訳ないという気持ちに強く苛まれるも、一度なまけた学生の根性が染み込んだボクは、その反省も束の間、じゃあもう来年の春まではだいぶ暇になりましたなぁとばかりに、毎日パチンコ屋に通う自堕落な日々を続けたのである。
なんの緊張感もない、伸び切ったゴムのような五年生の春が来た。この一年にいくつかの単位を修めるだけで、他にはなにもすることがない。その間に進路のことをどうするかちゃんと考えておきなさいといわれたが、筑豊の友だちの時枝君が、あるパチンコ台の攻略を入手して東京まで旅打ちに来ていた。それがまた、おもしろいように7が揃うものだから、その態度は改善されるどころか、更にひどくなる。これだけパチンコで金が稼げるのなら、パチンコになるのもいいのじゃないかと真剣に考えたりもした。その攻略法はゴトではないがまず負けることがない。パチンコ屋に行くことを"金を剥がしに行く"と言うくらい調子に乗っていた。なんのために留年したのか、まるで意味がない。かといって大学生は本当にすることもない。
その頃、オカンは筑豊の町に小料理屋を開くことになった。知人が経営していた店をそのままの状態で譲り受けることになったらしい。料理を作ることがなによりも好きだったから、一度、自分の店をやってみたかったのだろう。そのことを報いらせる手紙には、興奮している様子が何枚も書き綴られていた。
町の外れに遠賀川(おんががわ)と言う川が流れている。土手には牛が放牧されているようなおだやかな川だったが、オカンの手紙によれば"遠賀川にはかっぱがいるという伝説がある"らしい。
というエピソードを踏まえて、オカンの店の名前は「かっぱ」になった。日本中にある「かっぱ」という名の飲み屋が、なぜ「かっぱ」になったのか、この時わかった気がした。田舎の人はみんな、自分の住む町に流れる川にはかっぱがいるのだと思っているのだろう。
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