双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(157)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
その日の朝、僕はなにもない部屋で毛布にくるまって寝ていた。鉄のドアを叩く音が冷たい部屋に響く。家賃かサラ金の催促(さいそく)かと思い、息を殺して毛布をかぶった。
ドアの向こうから声が聞こえる。電報局(でんぽうきょく)だった。青色の薄っぺらい電報。オカンからのものだった。
筑豊のばあちゃんが死んだ。
その日の早朝(そうちょう)、病院で息を引き取ったらしい。
最後に病院で、真っ白になって痩せこけたばあちゃんを見た時に、この時が来ることを予感していたものの、ボクにとって初めて起こった身内の死に、その現実に、身体中が重たい悲しみの砂鉄で埋もれた。
病院のベッドで意識が混濁(こんだく)しながらも"百万やるから、鍋を買いんじゃい"と僕を気遣っていたばあちゃん。
灼熱の夏も、凍上の冬も。魚を積んだ青いリヤカーを引いていたばあちゃん、手のひらが、ガチガチに硬かった。
魚を売って歩きながら、九人の子供を育って、老後には黄色くなった御飯をひとりで食べていたばあちゃん。
時代劇とプロ野球中継(ちゅうけい)が重たると、いつもチャンネルを奪い合っていた。不器用で、子供にすらうまいことを言えない人だったけれど、僕が話し掛けると照れながら、優しく笑っていた。
子供の頃、そんなばあちゃんを時々、怖いと思うことがあって、小倉のばあちゃんに誰が一番好きかね?と聞かれても、上の方に言わないこともあった。
ウサギが死んだ時は、一緒に畑に行って、ばあちゃんが鍬で穴を掘ってくれた。
学校帰りにばあちゃんを見つけると、僕はリヤカーの後ろに座って一緒に帰った。
坂道で押すのを手伝うと十円くれた。
長靴。ゴムホース。青いリヤカー。エコーとセルロイドの煙草入れ。筍(たけのこ)の煮付け。なまこ酢(す)。土筆(つくし)の玉子とじ。ベンジンのカイロ。割烹着。心臓の薬。サロンパスと魚の匂い。
ばあちゃんが死んだ。
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