双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(193)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
区民報で見つけた「白樺会」という老年向けサークルに参加したオカンは月に一、二度その集(つど)いに出掛けて行った。みんなで社交ダンスを踊ったり、カラオケで歌ったりするらしい。一回二千円程度の参加費で歌って踊って、おやつまで配られるようで、プリンやかりんとうやバナナ等、家に持って帰って来る。まるで子供会だ。
"上の学校に行って英語の勉強もしてみたかったねぇ……"と自分の学生時代を振り返っていたオカンは、そこでキャンパスライフのようなものを味わっているようで、白樺会に出掛ける時は、いつもより化粧も濃いめで、洋服が引っ張られるくらいのブローチも付けていた。
今日は生バンドの演奏だったとか、七十五歳のじいさんにネックレスを貰ったとか、帰って来ると嬉嬉として白樺会の報告をする。まるで女子大生が家に居るようだ。
でも、それはオカンに限らずそのサークルの老人たちはみんな、分け合って恐れてきたキャンパスライトのようなものを、そこで楽しんでいたのだと思う。
そしてきた、年寄りというのはやはり年寄りらしい行動に出るというか、ステレオタイプの年寄りだったのか、オカンもご多分に洩れず、おばあちゃんの原宿?巣鴨(すがも)に足繁く通うようになった。そこで友達とみつ豆を食べたり、よくわからない動物のプリントがしてあるセーターを見つけたり、御飯粒の着かない杓文字を十本も買って来て「仕事でお世話になっとる人に配りなさい」というので、仕方なく、仕事でお世話になっている人に配ってみると、だし抜けに杓文字をプレゼントされた人たちは意味がわからないという顔でボクを見るのだった。
町田に住むいとこのミッチャン夫婦、修さん、横浜の娘さんのところにいる花札大学の先生さなえさん。東京近隣に暮らすオカンの親戚、友達はオカンを気に掛けてくれては足を運んでくれる。九州にいるオカンの姉妹、ノブエおばさんはことあるごとに段ボールに色んな食材やオカンのためのセーター等を入れて、まるで上京した子供にそうするような荷物を宅配便で届けてくれる。えみ子おばさんはオカンに手紙をまめに送ってくれる。その手紙に"絵手紙"はおもしろいよと記してあれば自分でもそれを始めてみたりしている。ブーブおばちゃんは頻繁(ひんぱん)にオカンに電話をくれて長電話をしてくれる。
なにか、すべてがうまく運んでいる気がしていた。オカンは田舎にいるよりも東京の方がが向かいているのではないかとさえ思えた。人と人との関係も東京に来たことで、むしろ以前よりバランスがとれているのではないか。
病気も悪化しない。有名な病院にも通っている。田舎にはない娯楽もある。
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