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双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(200)

时间:2012-08-09 11:05:23  来源:可可日语  作者:ookami

东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。

近所でパチンコをしながら、オカンが唖になった後の生活をこぼれ落ちるパチンコ玉を眺めながら、シミュレーションしていた。
玉が入賞しようが確変を引こうが、どうでもよかった。今日は、玉がガラスに当たる音がやけに聞こえる。
えてして、やる気のない時ほど数字は揃ってくれるもので、夜も遅くなってから家に戻ってみると、オカンとブーブおばちゃん、さなえさんの三人はテレビの部屋の中央に白い座布団を広げ、花札の真っ最中だった。
「マーくん、オカンは手術するて言いよるばい」。さなえさんが札をめくりながらボクに言った。
「よう考えたら、花札は喋らんでもできるけんねぇ」
三人大笑いしていた。
オカンの精神力もあっぱれなものだが、こんな時、姉妹や友人の力はかけがえのないものである。
なんでも、笑いにしてきた、オカンもボクもできるだけ、そうやってきた。
「パチンコも黙っとってもできるしね」
「あれはハナから黙ってするもんよ」
オカンが座を抜けて、僕の夕飯を作り始める、ブーブおばちゃんがオリジナルの手話を開発したようで、手振りを見せながらボクに言った。
「これが"飯食え"。"風呂入れ"やろ。そんで、こうやったら"金くれ"よ」
「あぁ、わかりやすいね」
「それだけわかれば十分たい」。オカンも笑いながら御飯をよそっていた。
たぶん、おばちゃんたちが、ボクにあんまり心配をかけると言ってくれたのだろう。その夜は久しぶりにオカンたちは明け方まで花札に興じていた。
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オカンが歌えなくなるということで、えのもとやホセ、ツヨシ、その他たくさんの友人たちとオカンの歌を聞き納めする会を催(もよお)し笹塚に新しくできたカラオケボックスに行った。
「腹いっぱい歌うとき」
歌本をオカンの前に積みあげて、みんなで歌った。オカンは緊張した表情で演歌を何曲か歌い、冷酒をすすめていた。
ボクも斎条史朗の「夜の銀狐」を歌った。これはカラオケでよく歌う曲だ。するとオカンがモニターに流れる歌詞を目で追いながら呟いた。

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