双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(208)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
もう、普通に声も出せる。少し声質が変ったけど、もう昔の声も思い出せないくらいに、それがオカンの声になった。
喋ることもできるし、笑い声も出せる。元々、上手ではなかった歌もハスキーになったことで味が出た、と思う。
ガンもオカンの身体からなくなった。まだ少し、食道部分に極小の飛沫(飛まつ)のようなガン細胞が見えないこともないということだったが、それはとりあえず気にしなくてもいいと先生は言ってくれた。
オカンの病気は治ったのだ。
また、たくさんの人がオカンの飯を食べに我が家を訪れる日が再開した。ボクが居なくても誰かがいつも、食卓に居る。
近所に越して来た、従姉妹の早苗。病院で知り合った人。白樺会の人。ボクの友達。その友達が連れて来る友達の友達。ホセやツヨシは、ほぼ毎食存在している。えのもとはなぜか、オカンにイラストの批評を受けている。
「えのもと君は、絵はヘタやけど、ええ人間よ」
そんなことを言われていた。女の子はみんなオカンに料理を習っていた。オカンは女の子が欲しかったらしい。
クリスマスや誕生日,本当なら彼女とふたりで過ごすべき時も、いつもオカンは居た。オカンは遠慮していたが、彼女は「お母さんと一緒に居よう」と言ってくれる。それは付き合う人が替わっても、同じように、そう言うのだった。
友達の家で行われているパーティーでも数十人の中、ひとりだけばあさんが居る。それがオカンだった。ボクが連れて行ったわけではない。友達夫婦からもう、直でオカンに連絡がしてあるのだ。
ある時、オカンと飲みながら話をしていたら、こんなことを聞いたことがある。
「あんたには本当に兄弟がおったんばい」
「えっ?それ、どういうことなん!?」
「あんたが三歳くらい時やったかね、オカンなは妊娠(にんしん)しとったんよ」
「そうなん。そうしたん、その人?」
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