双语阅读:《哈利波特与魔法石》第12章厄里斯魔镜1
クリスマスにプリベット通りに帰るつもりはなかった。先週、マクゴナガル先生が、クリスマスに寮に残る生徒のリストを作った時、ハリーはすぐに名前を書いた。自分が哀れだとは全然考えなかったし、むしろ今までで最高のクリスマスになるだろうと期待していた。ロンもウィーズリー三兄弟も、両親がチャーリーに会いにルーマニアに行くので学校に残ることになっていた。
魔法薬のクラスを終えて地下牢を出ると、行く手の廊下を大きな樅の木がふさいでいた。木の下から二本の巨大な足が突き出して、フウフウいう大きな音が聞こえたのでハグリッドが木をかついでいることがすぐにわかった。
「やぁ、ハグリッド、手伝おうか」
とロンが枝の間から頭を突き出して尋ねた。
「いんや、大丈夫。ありがとうよ、ロン」
「すみませんが、そこどいてもらえませんか」
後ろからマルフォイの気取った声が聞こえた。
「ウィーズリー、お小遣い稼ぎですかね?君もホグワーツを出たら森の番人になりたいんだろう――ハグリッドの小屋だって君たちの家に比べたら宮殿みたいなんだろうねぇ」
ロンがまさにマルフォイに飛びかかろうとした瞬間、スネイプが階段を上がってきた。
「ウィーズリー!」
ロンはマルフォイの胸ぐらをつかんでいた手を離した。
「スネイプ先生、喧嘩を売られたんですよ」
ハグリッドがひげモジャの大きな顔を木の間から突き出してかばった。
「マルフォイがロンの家族を侮辱したんでね」
「そうだとしても、喧嘩はホグワーツの校則違反だろう、ハグリッド。ウィーズリー、グリフィンドールは五点減点。これだけですんでありがたいと思いたまえ。さあ諸君、行きなさい」
スネイプがよどみなく言い放った。
マルフォイ、クラップ、ゴイルの三人はニヤニヤしながら乱暴に木の脇を通り抜け、針のような樅の葉をそこらじゅうにまき散らした。
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