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魔幻小说:《伯爵与妖精》卷一第七章7.1

时间:2011-10-08 13:53:10  来源:可可日语  作者:ookami

「痛たたっ……、何すんのよ!」
「本当だ。どうなってるんだ?」
「もうっ、どうでもいいわよ! とにかく、あたしと一緒に来るのよ。いちおう、あなたを助けに来たんだから!」
 リディアは、彼のそでをぐいと引いた。しかし彼は、突っ立ったままその場を動こうとしなかった。
「助ける? でも僕にはもう、助かっても何の希望もない。アーミンは死んでしまったし、レイヴンを救ってやるには力が足りなかった」
「レイヴンにはまだあなたが必要なはずよ」
「プリンスのもとへ連れ戻されれば、彼の精霊が僕に従うということも、せいぜい悪用されるだけだ」
「つかまらなきゃいいんでしょ」
「無理だと言っただろう? これまでだって、逃げ続けているつもりで泳がされていただけだった。それにきみのことも、ひどいだまし方をしたのに僕を助ける必要はないよ」
 あたしをだましたこと、認めるのね。
 リディアは落胆を感じながら、けれどそれならなおさら、簡単に死なせてなんかあげないと思う。
「このまま死んだら、あたしは許さないわよ。だってあなたは、あたしにしたことを悔やんで自分を切ったわけじゃない。……宝剣のサファイアに星がないのに気づいたからでしょう? スターサファイアでないなら、青騎士|伯爵(はくしゃく)のあかしにならない。自分のやって来たことは無駄(むだ)だったって悟(さと)ったから、望みを捨てただけなのよ」
 エドガーは悲しげにリディアを見つめ、そしてため息のように笑った。
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「その通りだ。なのに……」
「あたしを殺そうとしたこと、心から悔やんでもらうわ。傲慢(ごうまん)な気持ちで他人を犠牲(ぎせい)にすれば、自分にもはね返ってくるって思い知るのね。……だから、あなたがあのときあたしを切っていたら、けっして手に入らなかったものをあげる」
「…………」
「うまくいくとは限らないけれど。うまくいったらたっぷり反省するのね!」
 再びそでを引けば、わけがわからずにか呆然(ぼうぜん)としたまま、それでも彼は歩き出した。
「おいおい、勝手に連れていっちゃ困る」
 牧場の管理人らしいメロウが現れ、リディアを止める。

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