魔幻小说:《伯爵与妖精》卷一第七章7.1
「勝手にじゃないわ。これからかけ合うんだから、伯爵の宝剣を管理していた責任者を教えてちょうだい」
宝剣を突き出してすごめば、管理人は肩をすくめ、丘のてっぺんにある家を指さした。
「人間はかわいそうだ。女がこんなにきついのばっかりなら、魂の明かりになった方がましだぜ」
メロウの同情するような視線を、エドガーが苦笑いでやり過ごすのを眺め、少々むかつきながら、リディアは牧場をあとにした。
「どうせあたしはきついわよ」
「きみのその、はっきりしたものの言い方が、僕はけっこう好きなんだけどね」
「おだてたって、助かるかどうかはわからないわよ」
「冗談じゃないぜ。リディア、今ならまだ引き返せるぞ」
ニコがリディアの肩に飛び乗り、ささやく。
聞き入れる様子がないとわかると、彼はエドガーに向かって言った。
「おいこの野郎、命が助かったって、助かったと思うなよ。てめーのその金髪、チビどもにむしり取らせてやらなきゃおれの気はおさまらねえ」
「ニコ、それは無理よ。ブラウニーには、エドガーも一緒に道しるべをつくってあげたんだもの。恩人にそんなことはできないわ」
「なにい? こいつも手伝ったっていうのか? くっそー! だったら何のためにこいつを助けに来たんだよ! おれが助けてやる理由なんかないじゃねーか!」
「悪かったよ、ニコ。しっぽの毛が生えてくるまで、隠せるくらいすその長い上着をプレゼントするよ」
夢の中だと思っているせいか、ニコと言葉が通じることも、エドガーはふつうに受けとめていた。
「……本当か?」
上着に魅力を感じたのか、ニコは態度をやわらげた。
「ああ、約束する。帰れたらだけどね」
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