《伯爵与妖精》卷二第四章高贵的恶魔4.4
「たしかに、妖精には怯えてました。ロザリーとは、妖精卵の占いをしたときに、親友として隠し事をしないと誓いを立てていて、でもわたし、彼女に叔父のことを話せませんでした。だって恐ろしい話で……。それにロザリーは派手な叔父とは気が合ってたっていうか、信用していたみたいだから、確証もなく言うわけにいかなくて。でもわたしが悩んで、沈んでいたので隠し事をしてるって気づかれてしまって、彼女を怒らせてしまいました」
「それで、霧男(フォグマン)に襲われるとでも脅(おど)されたの?」
「ええまあ……。でも本気じゃなかったと思います。ロザリーは、いっぱい意地悪なことを言うけど、そんなに悪い子じゃ……。それにわたし、こうなるまでは霧男のことを怖がってたけど、本当に恐ろしいのは、妖精よりも人間だって思います」
そうかもしれない。妖精は、彼らの世界の決まり事さえ知っていればよき隣人(りんじん)なのだ。
倉庫の中はますます暗くなってきていた。夜になれば、完全な闇に包まれるだろう。それに寒さも増してくる。
ロザリーがいつまでリディアを閉じこめておくつもりなのかは知らないが、彼女の気がすむまで、ここでじっとしているわけにはいかなかった。
ドーリスを運び出すために、またグレアムの手下がやって来る可能性があるからだ。
「とにかく、ドーリスさん、ここから出ることをあきらめちゃいけないわ」
リディアは精一杯元気よく言って立ちあがった。
「でも、どうするんですか?」
「何か使えそうな道具がないか探しましょう」
ケケケ、とそのとき、奇妙な笑い声が聞こえた。頭上を見あげると、梁(はり)の上にボギービーストがいた。
「おまえは……、よくもロザリー嬢(じょう)にいいかげんなこと言ったわね。どういうつもりよ!」
(フェアリードクター、あんたがじゃまなんだよ)
「あたしがおまえに何をしたっていうの? ロザリーとエドガーをくっつけたいなら、あたしにいたずらするなんてお門(かど)違いよ」
ボギービーストは、ぴょんと梁から飛びおり、積んであった木箱の上に立った。
(はん、あの女、伯爵とつきあえるなんて本気で思ってんのかね。バカなおつむだ)
「……おまえ、何をたくらんでるの?」
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