《伯爵与妖精》卷二第七章春风传递祝福7.3
船が、ぐらりとゆれた。
船身在剧烈摇晃。
いや、ゆれたのは船ではなく、倉庫に積み上げられた荷だ。それが傾いたかと思うと、グレアムたちの頭上へ一気に崩れ落ちる。
不,在摇晃的并不是船,而是堆积在仓库里的货物,原本以为它们只是有点倾斜,没想到一口气全砸在格雷尔姆爵士他们的头顶上。
その上へ舞い降りたのは黒い人影。
从货物上面降落的是道黑色人影。
木箱や樽(たる)の直撃を、かろうじてまぬがれたグレアムに、レイヴンが飛びかかり押さえつける。
雷温猛然扑上去,压制住好不容易躲过木箱与木桶攻势的格雷尔姆爵士。
首にナイフを突きつければ、残ったグレアムの部下たちも動けなくなった。
他用小刀抵住格雷尔姆爵士的脖子,而其余的爪牙也全都动弹不得。
しかしほっとする間もなく。
可是还来不及安心。
「リディア、やつらが来た!」
「莉迪雅,那些家伙来了!」
崩れた積み荷によじ登り、ニコが叫んだ。
尼可一边踩着倒塌的货物往上爬,一边叫喊着。
息を切らせて、ロザリーが駆け込んでくる。
罗萨琳气喘吁吁地跑了进来。
ボギービーストが彼女の肩の上でにやりと笑う。
魔兽坐在她的肩膀上窃笑着。
「ロザリーさん、やめて、あなたはそれにあやつられてるのよ!」
「罗萨琳小姐,快住手,你被那个东西操控了呀!」
けれどリディアの声は、彼女の耳には届いていなかった。
可是她并没有将莉迪雅的话听进去。
瑪瑙に閉じこめられた邪悪なものが、にじみ出す力でロザリーを包み込んでいる。
被封印在水玛瑙中的邪恶妖精利用渗出来的魔力将罗萨琳包围起来。
ごく弱い力でも、ロザリーのエドガーに対する好意と恨みと共鳴して、彼女の意志をとらえてしまっている。
虽然他的魔力还很微弱,但是那股力量却与罗萨琳对爱德格的爱慕及憎恨产生共鸣、夺取了她的意识。
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