《伯爵与妖精》卷三第三章绯月、白月3.3
しかし仕事に没頭(ぼっとう)できる状況ではなかった。少女の姿のマリーゴールドが、部屋へ飛び込んできたのだ。
但是少女模样的金盏花突然飞进了房间,害她无法埋首于工作之中。
「リディアさん、ああお待ちしてましたわ。早くご相談したくて……。伯爵(はくしゃく)は、妖精のことはすべてリディアさんに任せてるとおっしゃいますし、でもゆうべは、リディアさんしらふじゃなかったものですから、明日まで待ってとニコさんに言われて」
「哎呀,莉迪雅小姐,我等您好久了呀,因为我想早点和您谈谈,所以就来了......虽然伯爵说妖精的事全权交由莉迪雅小姐处理,可是昨夜您醉得不省人事,所以尼可先生要我隔天再说。」
「……いったいどうしたの?」
「......究竟是怎么回事?」
「女王さまの〝月〟が、あの方の指からはずれないんです。あれは伯爵に、女王さまの夫となる方に贈るためのものですのに」
「女王陛下的『月亮』还在那位先生手上,那可是要送给伯爵的,也就是女王陛下未来夫婿的信物呀。」
そういえば忘れていた。ケルピーがマリーゴールドから盗み、リディアに渡そうとしたが、あやまってポールが受け取ってしまったのだった。
这么一说,莉迪雅完全忘了这回事,虽然格鲁比从金盏花那里偷来了戒指要送给莉迪雅,但是后来却阴差阳错地戴在波尔的手指上。
ということは、〝月〟の指輪をはめているポールは、妖精女王との月の約束に縛(しば)られていることになる。
换句话说,手上戴着『月之戒』的波尔被妖精女王的月之誓约束缚住了。
もし妖精女王が、伯爵の代わりとして彼をほしがったら、指輪を彼が持っている限り、妖精の国へ連れ去られてしまうのを止めるのは難しいだろう。
只要他戴着戒指,妖精女王也希望他代替伯爵结婚的话,就很难阻止他被带去妖精国。
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