《伯爵与妖精》卷六第三章下落不明的交换之子3.7
ニコの声に、リディアは急いで柱の後ろに身を隠した。
听到尼可的警告,莉迪雅慌忙躲到柱子后方。
マーサの義母だろうか。年取った女が勝手口から入ってくると、芋の入った鍋をかかえているのがわかる。
有一位老妇人步入厨房,大概是玛莎的婆婆吧?她手里正捧着装满芋头的锅子。
鍋には芋がひたるくらいに水が入っている。眺(なが)めていると、彼女はそれをかまどの火にかけた。
锅子里已经装满了水,水面几乎淹过芋头,接着她居然将锅子放在炉火上。
「えっ、ちょっと待って!」
「啊,等一下!」
リディアは柱の陰から飛び出していた。
莉迪雅从柱子后方冲出来阻止。
女を押しのけ、鍋に両手を突っ込む。芋をかきまわし、やわらかな産着(うぶぎ)をつかんで赤ん坊を引っぱり出す。
她将老妇人推开,然后将手伸进锅内,将身柔软婴儿服的婴孩抱出来。
「だ、誰だい、あんた?」
「你、你是谁啊?」
「なんてことするの?赤ちゃんが水浸(みずびた)しよ。そのうえ火にかけるだなんて!」
「你在做什么呀……小婴儿都泡在水里了,你刚才还打算点火!」
彼女は眉根(まゆね)を寄せて、リディアが抱いている赤ん坊と鍋を交互に見た。
老妇人挑起眉,来回扫视莉迪雅手中的婴儿和锅子。
「知らなかったよ。あたしは嫁(よめ)に、芋を煮ておくように頼まれただけで。でもその赤ん坊、ずぶ濡(ぬ)れでも泣きもしない。やっぱりふつうじゃないってことだね」
「是我媳妇要我帮忙煮芋头的,我什么都不知道。不过这个婴儿全身湿透也不哭闹,果然有问题。」
赤ん坊から目を背(そむ)け、彼女は背を丸めて椅子(いす)に座り込んだ。
她转过身去,不愿再多看婴儿一眼,然后弓着背坐在椅子上。
ふつうの人間の赤ん坊よりこころもち小さいくらいだが、妖精の赤ん坊はくしゃくしゃした茶色い顔をしていた。耳もとんがっているし、人に見せかける魔法は、あまり上等とはいえない。赤ん坊の顔が急にこんなふうになってしまったら、取り換え子を疑わずにはいられないだろう。
这个妖精之子的体型不仅比人类的婴儿小了一圈,还有一张皱巴巴的褐色脸蛋,和一对尖耳朵。这些妖精的魔法显然不太高明,人类若是看到自己的孩子突然变成这副模样,任谁都会怀疑小孩遭到调包。
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