双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(199)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
しかし、オカンは喋られなくなるということがひどくショックだったようで、施術することに対して、なかなか踏み切れないようだった。
「……喋れんようになって、人に迷惑かけてまで、生きとうない。……。手術はせんよ……」
あなたは声を失います。そう宣告されたらそれはオカンに限らず誰しもが自爆自棄(やけ)に陥(おちい)ることだろう。特にオカンは喋り好きで歌って笑って、どんな時でも明るく前向きに生きてきた人だ。今までの人生を振り返っても、そこにあった自分の声、その声に助けられた日々は僅かではないだろう。
これから始まると宣告された無声の人生をいくら命と引き換えだとはいえ、簡単には受け入れることはできないと思う。
しかし、ボクはそんなオカンの当然であるべき落胆に同調するわけにはいかない。
「なにを言いよるんね。世の中には喋れん、聞こえん、見えん、歩けん、色んな障害を持ッとる人はなんぼでもおるんよ。その人たちだって一生懸命頑張っとるんやないの。オカンが東京に来た時、困っとる人のためにボランティアがしたいって言いよかったやろうが。自分が障害を抱えてもしたらええ。その立場にならんとわからんこともあるやろう。もっと大変な思いをしとる人はほかにもようけおるんよ。手術はせんといけん。それは決まりや。もう、オカンの決めることやない」
以前、オカンが老人介護のボランティアをしたいと言っていたのだが、なかなか、オカンのできそうな受け皿が見つからず、その上、甲状腺を摘出して以来、疲れやすくなっているため、他のボランティア活動もできないでいた。そんな事情もわかっていたのだが、手術を受けさせるため、筋違いの論旨ででもオカンを説き伏せるようにまくしたてた。
「手話を勉強しよ。オレも一緒に習うし」
「……。ひとごとやと思うてから……」
「そら、ひとごとや。でも、まだ死んでももらうたら困る」
声帯摘出の話を聞いて、若松から妹のブーブおばさんも駆けつけていた。横浜からさなえさんも来るらしい。
手術をしろと言う他に、なにを言ってあげられるでもない。重苦しい雰囲気に耐えられず、ボクは家を出た。言葉が探せない。あとはおばちゃんたちにまかせるしかない。
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