双语阅读:《哈利波特与魔法石》第12章厄里斯魔镜5
「ママはお前なら自分の名前を忘れないと思ったんだろう。でも僕たちだってバカじゃないさ――自分の名前ぐらい覚えているよ。グレッドとフォージさ」
「はははははははは」
ロンとハリーは思わず笑ってしまった。
「この騒ぎはなんだい?」
パーシー·ウィーズリーがたしなめるような顔でドアからのぞいた。プレゼントを開ける途中だったらしく、腕にはもっこりしたセーターを抱えていた。ブレッドが目ざとく気づいた。
「監督生のP!パーシー、着ろよ。僕たちも着てるし、ハリーのもあるんだ」
「ぼく……いやだ……着たくない」
パーシーのメガネがズレるのもかまわず、双子がむりやり頭からセーターをかぶせたので、パーシーはセーターの中でモゴモゴ言った。
「いいかい、君はいつも監督生たちと一緒のテーブルにつくんだろうけど、今日だけはダメだぞ。だってクリスマスは家族が一緒になって祝うものだろ」ジョージが言った。
双子はパーシーの腕をセーターで押さえつけるようにして、ジタバタするパーシーを一緒に連れていった。
こんなすばらしいクリスマスのご馳走は、ハリーにとって始めてだった。丸々太った七面鳥のロースト百羽、山盛りのローストポテトとゆでポテト、大皿に盛った太いチボラータ·ソーセージ、深皿いっぱいのバター煮の豆、銀の器に入ったコッテリとした肉汁とクランベリーソース。テーブルのあちこちに魔法のクラッカーが山のように置いてあった。ダーズリー家ではプラスチックのおもちゃや薄いペラペラの紙帽子が入っているクラッカーを買ってきたが、そんなちゃちなマグルのクラッカーとはものが違う。ハリーはフレッドと一緒にクラッカーのひもを引っぱった。パーンと破裂するどころではない。大砲のような音をたてて爆発し、青い煙がモクモクと周り中に立ち込め、中から海軍少将の帽子と生きた二十日ねずみが数匹飛び出した。上座のテーブルではダンブルドア先生が自分の三角帽子と花飾りのついた婦人用の帽子とを交換してかぶり、クラッカーに入っていたジョークの紙をフリットウィック先生が読み上げるのを聞いて、愉快そうにクスクス笑っていた。
七面鳥の次はブランデーでフランベしたプディングが出てきた。パーシーの取った一切れにシックル銀貨が入っていたので、あやうく歯が折れるところだった。ハグリッドはハリーが見ている間に何杯もワインをおかわりして、みるみる赤くなり、しまいにはマクゴナガル先生の頬にキスをした。マクゴナガル先生は、三角帽子が横っちょにずれるのもかまわず、頬を赤らめてクスクス笑ったので、ハリーは驚いた。
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