双语阅读:《哈利波特与魔法石》第12章厄里斯魔镜6
今、試してみなければ。ハリーはベッドから抜け出し、マントを体に巻きつけた。足元を見ると月の光と影だけだ。とても奇妙な感じだった。
――上手に使いなさい――
ハリーは急に眠気が吹っ飛んだ。このマントを着ていればホグワーツ中を自由に歩ける。シーンとした闇の中に立つと、興奮が体中に湧き上がってきた。これを着ればどこでも、どんなところでも、フィルチにも知られずに行くことができる。
ロンがブツブツ寝言を言っている。起こした方がいいかな?いや、何かがハリーを引き止めた――お父さんのマントだ……ハリーは今それを感じた――初めて使うんだ……僕一人でマントを使いたい。
寮を抜け出し、階段を降り、談話室を横切り、肖像画の裏の穴をのぼった。
「そこにいるのは誰なの?」
太った婦人が素っ頓狂な声を上げた。ハリーは答えずに、急いで廊下を歩いた。
どこに行こう?ハリーは立ち止まり、ドキドキしながら考えた。そうだ。図書館の閲覧禁止の棚に行こう。好きなだけ、フラメルが誰かわかるまで調べられる。透明マントをピッチリと体に巻きつけながら、ハリーは図書館に向かって歩いた。
図書館は真っ暗で気味が悪かった。ランプをかざして書棚の間を歩くと、ランプは宙に浮いているように見えた。自分の手でランプを持っているのはわかっていても、ゾッとするような光景だった。
閲覧禁止の棚は奥の方にあった。ロープで他の棚と仕切られている。ハリーは慎重にロープをまたぎ、ランプを高くかかげて書名を見た。
書名を見てもよくわからなかった。背表紙の金文字がはがれたり色あせたり、ハリーにはわからない外国語で書いてあったりした。書名のないものもあった。血のような不気味な黒いしみのついた本が一冊あった。ハリーは首筋がゾクゾクした。気のせいなのか――いや、そうではないかもしれない――本の間からヒソヒソ声が聞こえるような気がした。まるで、そこにいてはいけない人間が入り込んでいるのを知っているかのようだった。
とにかくどこからか手をつけなければ。ランプをソーッと床に置いて、ハリーは一番下の段から見かけのおもしろそうな本を探しはじめた。黒と銀色の大きな本が目に入った。重くて引き出すのも大変だったが、やっと取り出して膝の上に乗せバランスを取りながら本を開いた。
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