《伯爵与妖精》卷二第六章那家伙无情的复仇6.7
ふと物音に気づき、リディアは立ち止まった。しかしニコの返事はない。
莉迪雅突然发现有声响而停下了脚步,但是尼可并没有回答。
「ねえニコ、どこへ行ったの?」
「喂,尼可,你在哪里?」
あの気まぐれな妖精猫は、ふといなくなるから頼りにならない。そう思いながらも、人の気配に身を固くしたリディアは、もういちど耳を澄ます。たしかに足音が近づいてくる。
因为那只善变的妖精猫突然不见了,所以莉迪雅无法依靠他,她发现有人靠近而全身僵硬,并一再仔细地倾听,然后确认了的确有脚步声正在逐渐逼近。
暗い扉の奥へ身を隠そうとしたそのとき、背後からぐいと引き寄せられた。
她正想要躲到门后的阴暗处时,被人从背后用力拉了过去。
「きゃ……」
「啊」
「静かに。僕だよ、リディア」
「别出声,是我啦,莉迪雅。」
エドガーだと気づき、どうにか叫び声をのみ込む。
她发现是爱德格,硬是将叫声咽了下去。
近づいてくる気配(けはい)は、船内に取り残された水夫か、何が起こっているのかわからないままあたりをキョロキョロとうかがっているふうだ。大きなナイフを手にしていて、通り過ぎようとする足音に、見つかるかもしれないと思えば激しく心臓が鳴った。
逐渐靠近的那些人是船内剩下的船员,他们因为不明白船上发生了什么事情,所以正在附近四处张望,莉迪雅只要一想到有可能会被手里拿着刀、经过门外的脚步声发现,心脏就激烈的跳动着。
気取(けど)られないよう扉を閉めてしまえば、まっ暗で何も見えなくなるが、足音がすぐそばにせまれば暗闇くらいどうってことはない。
虽然为了不让外面的人发现悄悄地关上门会让里头陷入一片黑暗、什么也看不见,可是比起门外脚步声,她反而觉得黑暗也没什么大不了的。
けれどそれが行ってしまっても、動悸(どうき)はおさまらない。エドガーがいつまでも、リディアの身体(からだ)に腕をまわしたままだからだ。
但是即使脚步声已经离开,她却仍然无法平抚心中的悸动,因为爱德格一直抱着莉迪雅不放开。
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