《伯爵与妖精》卷二第六章那家伙无情的复仇6.9
匂いよりむしろ、ニコは湿気を感じる。ヒゲや毛並みにまとわりつく、じっとりしたものが、いつもに増して重いような気がする。
与其说是气味,倒不如说尼可感觉到的是一股湿气,而那附着在胡须和毛发上面的湿黏触感似乎比平时更加沉重。
どのみち今日も、ロンドンは霧に包まれている。風もなく、重く冷たい湿気に包まれている。
总之,今天整个伦敦也笼罩在雾中,没有一丝丝的风、被沉重且寒冷的湿气包围。
いつになったら春風が吹くのだろう。
要到何时才会吹起春风呢?
(ああ、ご主人様がお呼びだ。早く行かなきゃ叱られるぞ)
(啊,主人在叫本大爷,不快一点会被骂的。)
ボギービーストがひとりごとをつぶやいた。ニコは聞き耳を立てながらついていった。
魔兽喃喃自语,尼可一边偷听一边跟着他。
(まったく、毛むくじゃらの化け猫にやられるなんぞオレさまとしたことが)
(可恶,本大爷竟然会被那只毛茸茸的妖猫摆了一道。)
おれは化け猫じゃないぞ。
我才不是妖猫呢!
(だがフェアリードクターは瓶(びん)の中だ。身体(からだ)を持ってかれちまったからな、手出しも何もできやしねえ。それにこの船にゃ、青騎士|伯爵(はくしゃく)がいる。絶好のチャンスだぞ。奴を葬(ほうむ)ればご主人様の復活だぞ)
(可是妖精博士在瓶子里,而且身体还被带走了,你们已经没有回旋的余地了。还有,青骑士伯爵也在这艘船上,这是绝佳的机会呀,只要葬送他的性命,主人就能够复活了啊。)
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