《伯爵与妖精》卷二第七章春风传递祝福7.5
一段と風が強くなれば、リディアは目も開けられないままよろけそうになる。
风越吹越强,莉迪雅连眼睛都睁不开、寸步难行。
エドガーにささえられ、腕に包み込まれるのを感じながら、ボギービーストのののしり声が、風にまぎれて消えていくのを聞いていた。
她一边感觉到爱德格的手臂搀扶着她,一边听见飘散在风中的魔兽叫骂声。
どうにか顔をあげることができると、うっすらと青い空が見えた。
总算可以抬起头来,她隐约地看见蔚蓝的天空。
倉庫の天井は、すでに突き破られている。風は霧を巻き上げながらさらに上空へ駆け上る。
仓库的天花板被撞破了,狂风卷起浓雾往高空吹去。
空気みたいに透き通って薄い、空色の羽根が舞うその姿がちらりと見えた。
她看见犹如空气般透明稀薄的淡蓝色羽毛正随风飞舞。
「シルフ……」
「西尔芙......」
リディアはつぶやく。
莉迪雅自言自语。
缶の中に閉じこめられていた先触れが空に飛び出せば、風の妖精(シルフ)が群(むれ)をなしてやって来る。
被关在罐头里的先知一飞上天空,立刻引来成群的西尔芙--风之妖精。
春風の訪れだ。
春风到访。
突風となって上空から、都に横たわる河面(かわも)を一気に吹き抜けていく。
一股旋风从高空往下吹拂,一口气扫过横越在城市中的河面。
大きく船がゆれるのを感じながら、けれどそれも、シルフに守られているのがわかるから、リディアにとってはゆりかごの中にいるようなものだった。
船身一阵剧烈摇晃,但是莉迪雅知道那是西尔芙在守护着她们,所以对她而言,这阵晃动就像是躺在摇篮里。
霧男(フォグマン)の、最後の気配(けはい)が風に散(さん)じると、風の妖精たちはそのまま空へ去っていく。
当雾男最后的气息被风吹散后,风之妖精们随即往空中飞去。
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