《伯爵与妖精》卷三第五章射手放箭5.6
「そう。ここへ来たのはね、きみに聞きたいこともあったからなんだ」
「是吗?我来这里也是有事情想请教你。」
薄い笑みと鋭い視線を向けられ、ポールはまた硬直した。手の中の薬瓶が、汗ですべってしまいそうだ。
在浅浅的笑容与锐利的眼神注视之下,波尔再度全省僵直,手中的药瓶差点因为手汗而掉落。
「……なんでしょうか」
「......请问是什么事呢?」
「ムーンストーンの指輪、どうしてはずれないままだとうそをついているんだ?」
「你为什么要欺骗大家,声称月光石戒指仍然取不下来呢?」
はっと右手に視線を落とすが、指輪はそこにはなかった。絵筆を持つのにじゃまだから、ときどき左手にはめ変えていた。気づかれないよう気をつけていたつもりだが、ここは自宅だからと気を抜いて、すっかり忘れていたのだ。
波尔突然往自己的右手看去,但是手指上并没有戒指,因为拿画笔时会造成妨碍,所以他有时会改戴在左手上;虽然他一直小心一意地不让人发现,但是回到了自己家中便失去了警戒心。
「もっと以前からはずれてたよね。はずれたと言えば屋敷に泊まる理由はなくなる。リディアと親しくする機会を失いたくないから、黙っているのかと思っていた。でもきみは、僕から彼女を助けておきながら、あのあとあっさり彼女を帰した。おかしな話だ。あんな完璧(かんぺき)なチャンスにつけ込まない男はいない。よほどの朴念仁(ぼくねんじん)か、指輪をつけたままでいる目的が別にあるかだ」
「那枚戒指老早就拿下来了吧,但若你说出戒指已经摘下,便会失去继续待在我家的藉口,我本来以为你是不想失去与莉迪雅亲近的机会,所以才闷不吭声,可是你从我眼前救走了她,之后却又轻而易举地让她回家,这让我感到相当不自然,天底下没有一个男人会放过如此完美的机会,除非是呆头鹅,要不然就是你别有目的吧?」
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朴念仁「ぼくねんじん」木头人。对少言寡语、不通人情的人的卑称。
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