《伯爵与妖精》第四卷第四章海与海豹4.1
ふつうの猫とは違ってあんまりさわらせてくれないけれど、リディアはニコのふさふさぽよぽよした感触が好きだ。
虽然他和普通的猫不同,不愿意让人抚摸,但是莉迪雅却很喜欢尼可澎澎软软的触感。
「でも、警察が来られないってどういうこと?」
「你说警察来不了事怎么一回事?」
「海が荒れてるから、引(ひ)き潮(しお)になって道がつながっても、波が押し寄せてて危険なんだってさ。もちろん船(ボート)も使えないし、こっちから使いが出せないってこと」
「因为海上掀起狂风巨浪,即使链接岛屿的步道会在退潮后出现,但因为海浪会席卷而来,所以相当危险啊,这么一来船只当然无法行驶,也就是说,他们无法派人过来搜寻。」
窓際(まどぎわ)に近寄って海の方を眺(なが)めれば、白い波しぶきが立ちあがり、はげしくうねっている様子が見てとれた。
莉迪雅走到窗边眺望大海,看见了剧烈起伏的汹涌白浪。
そんな波間に、生き物の黒い頭がちらついたように思え、リディアは目を凝(こ)らす。
在怒涛之中,隐约浮现出某种生物黑色的头,莉迪雅定睛一看……
「アザラシ……? セルキーかしら」
「海豹……?是瑟尔奇吗?」
「ああ、プリンスの手先が、セルキーを捕らえて使ってるかもしれないんだろ。いろいろ伯爵(エドガー)に聞いたけどさ、だとするとこの波、セルキーたちが海を荒らしてるせいかもな。あまりにも都合よすぎる」
「没错,说不定是王子的手下捉了瑟尔奇,并且在利用他们吧,我都听那个伯爵说了。真的是这样的话,或许是瑟尔奇在海中作乱才会掀起狂风巨浪,这对敌人来说占有相当的优势。」
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