《伯爵与妖精》第四卷第五章险些坠入爱河5.9
岩にもたれかかるアーミンの肩には、レイヴンのナイフが刺さったままだった。
倚在岩石上的雅美肩上还插着雷温的小刀。
いまだに血が止まらないらしく、赤いしずくが腕を伝(つた)う。しかしそれは、ゆっくり流れながら透明な液体になり、さらさらしたガラス粉のように地面に落ちる。
伤口到现在还血流不止,她的手臂被染成一片红。但是,血一面缓慢流出,一面转变成透明结晶,最后宛如干燥的玻璃碎屑般掉落地面。
彼女はもう人ではないのだと、思い知らされる。だったら姉でもない。ただの敵だ。
由此而知她已经不再是人类,所以她不是姊姊,只是敌人。
彼女の体を流れる血は、もはやレイヴンとは何のつながりもないのだから。
因为她身上流的血液已经与雷温毫无关联。
「……このとおり、わたしは以前のわたしじゃないの」
「……如你所见,我已经不是从前的我了。」
じっと傷を見ているレイヴンに気づいたようだ。
雅美好像注意到雷温一直盯着她的伤口看。
「セルキーだと、リディアさんが言っていた」
「莉迪雅小姐说过,你是瑟尔奇。」
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