《伯爵与妖精》卷六第二章海盗来袭2.6
ロタが肩を落とすと、代わりにピーノが言った。
萝塔丧气地垂下肩膀,皮诺代替她接着述说:
「紋章(もんしょう)のことなんて、知らなきゃよかったんだ。お姫さまってことでねらわれたなら……」
「如果她不知道徽章的事就好了,也不会有人因为她是公主而盯上她……」
エドガーは、鷹(たか)と薔薇(ばら)が彫(ほ)られた紋章を思い出す。金の指輪は、コインほどの赤い石がはめ込まれていて、そこには高度な職人|技(わざ)で紋章が彫られていた。
爱德格想起那个老鹰和玫瑰图样的徽章。那枚黄金戒指上镶嵌着一颗硬币大小的红色石头,而徽章的图案则以相当高超的技巧精细地雕刻在石头上。
内側で炎がゆらめくかのように、黄色みの混じった不思議な輝きを持ち、闇にうっすらと浮かびあがって見える蛍石(フローライト)だった。
那颗石头是萤石,其内侧透着有如火焰摇曳般红中带黄的奇妙光芒,看起来仿佛在黑暗中淡淡发光。
たまたまエドガーは、その紋章がどこの家系をあらわすか知っていた。彼がまだ英国の、公爵家(こうしゃくけ)にいたころ、その紋章をもつ公国が崩壊(ほうかい)したこと、大公一家が散(ち)り散(ぢ)りになりながら他国へ亡命(ぼうめい)したことを聞いたことがあった。
爱德格碰巧知道那个徽章代表什么贵族家系,当他还是英国的公爵之子时,曾经听说使用此徽章的公国已经灭亡,大公一家因此流离失所,分别流亡到不同的国家。
家系をあらわす紋章は、それを見ただけで先祖がどこの出かわかるものだ。自分の家だけでなく、外国の紋章も学ばねばならない。そんな機会に聞かされた話だったと思う。
徽章代表着家系,因此只要看到徽章便能知道对方的出身。爱德格幼时不仅要熟记自家的徽章,还必须学习各国贵族徽章所代表的意义,他也是因此才知道克雷莫纳公国的事。
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