《伯爵与妖精》卷八第一章银色月夜的童话故事6
けれどリディアは、気持ちをゆさぶるはずの演奏を受けとめきれていない、そんなもどかしさも感じていた。心の中がどこか、固く凍ってしまい、もっと深く感じ取りたいと思うのに、そこだけが震(ふる)えない、そんなふうだ。
另一方面,莉迪雅的心却无法接纳这些理应震撼人心的音乐,她因此感到焦躁不安,仿佛心中的某处已经冻结住。尽管莉迪雅试着想要更深入地体会乐曲的真意,却怎么也无法有所感动。
気がつけば曲が終わり、劇場は拍手(はくしゅ)の渦(うず)に包まれていた。
当她从沉思中回过神来,剧场中已经响起如雷的掌声。
花束を手にして、若い娘たちが舞台に駆(か)け寄る。リディアも、リボンを結んだバラを一本、手にしていることに気づく。『演奏会に行くなら持っていくもんだぜ』とニコに押しつけられたのを思い出した。
年轻女孩们手持花束冲到舞台前要送给演奏者,莉迪雅这才想起自己也拿着一朵绑上缎带的玫瑰。她来听演奏会前,尼可将花硬塞给她并对她说:“去听演奏会好歹要拿朵花。”
『感動したってしるしに渡すんだ』
“你要将它送给演奏者以表达你心中的感动。”
『感動しなかったら?』
“万一我听完没有感动呢?”
『踏んづけて放り出してくればいい』
“那就把花丢在地上踩烂吧。”
そういうのがマナーなのかしら。ニコはリディアよりは物知りだが、人間ではないぶん、一般常識はあやしい。それでも、感動を伝えるために花をわたすのは間違っていないようだ。
把花踩烂是哪种礼仪啊。虽然尼可比莉迪雅更博学多闻,但他终究不是人类,对于人类的一般常识并非了若指掌,不过为了表达心中的感动而送花给对方,这应该没错。
ただ、わからない。自分は、感動したのだろうか。
莉迪雅不明白的是,自己真的有感动吗?
リディアは喪失(そうしつ)感に包まれていた。この人の音楽をちゃんと聴(き)き取れないことが、悲しくてたまらなかった。どうしてそんなふうに感じるのかわからず、ただ自分がひねくれ者の取り換え子だから、素直に心動かされないのかもしれないと思う。
莉迪雅心中充满了失落感,她对自己无法完全理解演奏者的音乐而感到无比悲伤,可是,她也不明白自己为何会有这种失落感。她认为,或许因为自己是个爱闹别扭的交换之子,才会无法发自内心有所感动吧。
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