《伯爵与妖精》卷八第一章银色月夜的童话故事6
イアン·レイノルズの演奏会は、月が昇る時刻に野外劇場で開かれた。
皓月高挂天际之时,伊恩·雷诺斯的演奏会在室外剧场展开。
小さな町のことだから、こぢんまりとした会場ではあったが、客席はいっぱいだった。
因为这里是个小镇,所以剧场的面积也不大,但可以说是座无虚席。
片隅(かたすみ)の席で、リディアは演奏に耳を傾けていた。部屋に演奏会のチケットがあったから、なんとなく来てしまったのだ。
莉迪雅坐在角落的位置倾听着音乐,她看到房间里放着演奏会的门票,不知为何就是想来听听看。
しかしリディアは、どうして自分がチケットを持っていたのかおぼえていなかった。
然而,莉迪雅已经不记得自己怎么会有门票。
ゆうべは、気がつけば自室のベッドに横たわっていた。野バラの妖精族の舞踏会に出かけたはずだが、その先が思い出せない。
当她醒过来的时候,发现自己已经躺在床上,她只记得自己去参加野蔷薇妖精的舞会,可是后来的事情完全想不起来。
きっとはしゃぎ疲れて帰ってきたのだろう。
一定是自己在舞会玩得筋疲力尽之后才回家的。
奏者の繊細(せんさい)な手元から紡ぎ出される音に、耳を傾けていれば、なぜか気持ちが波立った。
莉迪雅聆听着由演奏者纤细的手所编织出来的音乐,心中的思绪不明所以地波涛汹涌。
切(せつ)なくやさしい音楽が、心を撫(な)でていく。
既温柔又感伤的乐曲抚慰着听众们的心。
人を好きになったことなんてないのに、ほんのりとやさしいこの音が、好きという感情に似ていると思うのはどうしてだろう。
自己明明从未喜欢上一个人,那又为何会觉得这轻柔的音乐与恋爱的情感很类似呢?
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