双语阅读:《哈利波特与魔法石》第9章午夜决斗7
「大丈夫。マダム·ポンフリーがあっという間に治してくれたよ」
「よかったね――悪いけど、ネビル、僕たちはこれから行くところがあるんだ。また後でね」
「そんな、置いていかないで!」ネビルはあわてて立ちあがった。
「ここに一人でいるのはいやだよ。『血みどろ男爵』がもう二度もここを通ったんだよ」
口ンは腕時計に目をやり、それからものすごい顔でネビルとハーマイオニーをにらんだ。
「もし君たちのせいで、僕たちが捕まるようなことになったら、クィレルが言ってた『悪霊の呪い』を覚えて君たちにかけるまでは、僕、絶対に許さない」
ハーマイオニーは口を開きかけた。「悪霊の呪い」の使い方をきっちりロンに教えようとしたのかもしれない。でもハリーはシーッと黙らせ、目配せでみんなに進めと言った。
高窓からの月の光が廊下に縞模様を作っていた。その中を四人はすばやく移動した。曲がり角に来るたび、ハリーはフィルチかミセス·ノリスに出くわすような気がしたが、出会わずにすんだのはラッキーだった。大急ぎで四階への階段を上がり、抜き足差し足でトロフィー室に向かった。
マルフォイもクラップもまだ来ていなかった。トロフィー棚のガラスがところどころ月の光を受けてキラキラと輝き、カップ、盾、賞杯、像などが、暗がりの中で時々瞬くように金銀にきらめいた。
四人は部屋の両端にあるドアから目を離さないようにしながら、壁を伝って歩いた。マルフォイが飛びこんできて不意打ちを食らわすかもしれないと、ハリーは杖を取りだした。数分の時間なのに長く感じられる。
「遅いな、たぶん怖気づいたんだよ」とロンがささやいた。
その時、隣の部屋で物音がして、四人は飛び上がった。ハリーが杖を振り上げようとした時、誰かの声が聞こえた――マルフォイではない。
「いい子だ。しっかり嗅ぐんだぞ。隅の方に潜んでいるかもしれないからな」
フィルチがミセス·ノリスに話しかけている。心臓が凍る思いで、ハリーはメチャメチャに三人を手招きし、急いで自分についてくるよう合図した。四人は昔を立てずに、フィルチの声とは反対側のドアへと急いだ。ネビルの服が曲り角からヒョイと消えたとたん、間一髪、フィルチがトロフィー室に入ってくるのが聞こえた。
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