双语阅读:《哈利波特与魔法石》第12章厄里斯魔镜3
クリスマス休暇になると、楽しいことがいっぱいで、ロンもハリーもフラメルのことを忘れた。寝室には二人しかいなかったし、談話室もいつもより閑散として、暖炉のそばの心地よいひじかけ椅子に座ることができた。何時間も座り込んで、串に刺せるものはおよそ何でも刺して火であぶって食べた――パン、トースト用のクランペット、マシュマロ――そして、マルフォイを退学させる策を練った。実際にはうまくいくはずはなくとも、話すだけで楽しかった。
ロンはハリーに魔法使いのチェスを手ほどきした。マグルのチェスとまったく同じだったが、駒が生きているところが違っていて、まるで戦争で軍隊を指揮しているようだった。ロンのチェスは古くてヨレヨレだった。ロンの持ち物はみんな家族の誰かのお下がりなのだが、チェスはおじいさんのお古だった。しかし、古い駒だからといってまったく弱みにはならなかった。
ロンは駒を知りつくしていて、命令のままに駒は動いた。
ハリーはシェーマス·フィネガンから借りた駒を使っていたが、駒はハリーをまったく信用していなかった。新米プレーヤーのハリーに向かって駒が勝手なことを叫び、ハリーを混乱させた。
「私をそこに進めないで。あそこに敵のナイトがいるのが見えないのかい?あっちの駒を進めてよ。あの駒なら取られてもかまわないから」
クリスマス·イブの夜、ハリーは明日のおいしいご馳走と楽しい催しを楽しみにべッドに入った。クリスマス·プレゼントのことはまったく期待していなかったが、翌朝早く目を覚ますと、真っ先に、ベッドの足もとに置かれた小さなプレゼントの山が目に入った。
「メリークリスマス」
ハリーが急いでベッドから起きだし、ガウンを着ていると、ロンが寝ぼけまなこで挨拶した。
「メリークリスマス」
ハリーも挨拶を返した。
「これ見てくれよ。僕プレゼントをもらっちゃったんだ!」
「当たり前じゃないか。カブなんかもらってもしょうがないからな」
そう言いながらロンは、ハリーのより高く積まれた自分のプレゼントの山を開けはじめた。
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