双语阅读:《哈利波特与魔法石》第12章厄里斯魔镜7
昔使われていた教室のような部屋だった。机と椅子が黒い影のように壁際に積み上げられ、ゴミ箱も逆さにして置いてある――ところが、ハリーの寄りかかっている壁の反対側の壁に、なんだかこの部屋にそぐわないものが立てかけてあった。通りのじゃまになるからと、誰かがそこに寄せて置いたみたいだった。
天井まで届くような背の高い見事な鏡だ。金の装飾豊かな枠には、二本の鈎爪状の脚がついている。枠の上の方に字が彫ってある。
「すつうをみぞののろここのたなあくなはでおかのたなあはしたわ」
フィルチやスネイプの足音も聞こえなくなり、ハリーは落ち着きを取り戻しっつあった。鏡に近寄って透明になったところをもう一度見たくて、真ん前に立ってみた。
ハリーは思わず叫び声を上げそうになり、両手で口をふさいだ。急いで振り返って、あたりを見回した。本が叫んだ時よりもずっと激しく動悸がした――鏡に映ったのは自分だけではない。ハリーのすぐ後ろにたくさんの人が映っていたのだ。
しかし、部屋には誰もいない。あえぎながら、もう一度ソーッと鏡を振り返って見た。
ハリーが青白いおびえた顔で映っている。その後ろに少なくとも十人くらいの人がいる。肩越しにもう一度後ろを振り返って見た――誰もいない。それともみんなも透明なのだろうか?この部屋には透明の人がたくさんいて、この鏡は透明でも映る仕掛けなんだろうか?
もう一度鏡をのぞき込んでみた。ハリーのすぐ後ろに立っている女性が、ハリーにほほえみかけ、手を振っている。後ろに手を伸ばしてみても、空をつかむばかりだった。もし本当に女の人がそこにいるのなら、こんなにそばにいるのだから触れることができるはずなのに、何の手応えもなかった――女の人も他の人たちも、鏡の中にしかいなかった。
とてもきれいな女性だった。深みがかった赤い髪で、目は……僕の目とそっくりだ。ハリーは鏡にもっと近づいてみた。明るいグリーンの目だ――形も僕にそっくりだ。ハリーはその女の人が泣いているのに気づいた。ほほえみながら、泣いている。やせて背の高い黒髪の男性がそばにいて、腕を回して女性の肩を抱いている。男の人はメガネをかけていて、髪がクシャクシャだ。後ろの毛が立っている。ハリーと同じだ。
鏡に近づき過ぎて、鼻が鏡の中のハリーの鼻とくっつきそうになった。
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