《伯爵与妖精》卷二第六章那家伙无情的复仇6.2
ひざの上の妖精猫に気づき、ほっとすると同時に、リディアはニコをかかえ込んでいた。
莉迪雅注意到坐在膝上的妖精灰猫不禁松了一口气,然后将尼可抱入怀中。
「ニコ、ありがとう……」
「尼可,谢谢你......」
「いや、なに。リディア、もういいってば、毛並みが乱れるだろ」
「哎呀,干什么,够了啦,我的毛会乱掉呀。」
ニコは猫みたいにさわられるのは嫌いだ。立派な紳士が愛玩(あいがん)動物のように撫(な)でられるのをいやがらないわけがない。しかしリディアは、ニコを手放すとどうしていいかわからなくなりそうで、じたばたされるのもかまわず抱いていた。
尼可不喜欢被人当成猫一样抚摸,他是堂堂的一名绅士,怎么能忍受别人把自己当成宠物一样地摸,可是,若是莉迪雅将尼可放开似乎会不知所措,于是她无视于尼可的挣扎,依然将他抱得紧紧的。
「あのさ、こういう場合は僕に抱きついてくれるものじゃないのか?」
「我说啊,一般这种情况下不是应该要抱我才对吗?」
不満げに、エドガーは金の髪をかきあげる。
爱德格一脸不悦地拨着金发。
たぶんたった今、リディアはそうしたいような衝動(しょうどう)にかられ、けれどとても恥ずかしい気持ちになって戸惑っているのだ。
莉迪雅刚才大概也有一股冲动想要那么做,但是却又因为害羞而犹豫不前。
「だって、あなたに抱きつくなんてあぶなすぎるもの」
「因为抱你实在太危险了。」
レイヴンは大丈夫だと言ったけれど、そんなの信用できない。今はまだ、とっさの場合に殴(なぐ)りつけるだけの力が出ないかもしれない。
虽然雷温说过不要紧,但是怎么能轻易相信爱德格的人格,万一他做出什么事的话,她现在说不定还没办法马上使出力气揍他。
などと考えながら、本当にレイヴンの言うとおりだったとしたら、口では調子のいいことを言っていても、女の子として見られていないことになるのだろうか、なんて思い、どうでもいいじゃないのと否定する。
她开始思考,要是真的就像雷温所说的一样,那么即使他满嘴甜言蜜语,也是因为他有女孩子所看不见的一面使然吧?但是莉迪雅在心中作出否定,自己怎么会这样想呢?怎样都无所谓吧?
やっぱり、今の自分はどうかしている。
现在的我果真的有点怪。
「……でも、助けてくれたことは感謝してるわ。ありがと……」
「......可是,还是感谢你救了我,谢谢......」
ふとエドガーは、覗(のぞ)き込むようにして顔を近づけた。
爱德格好像在偷看什么似地将脸靠了过来。
「少し顔が赤いね。気分は悪くない?」
「你的脸有一点红呢,身体不舒服吗?」
「だ、大丈夫よっ」
「我、我没事。」
視線を避けるようにして、思わずニコを持ちあげれば、エドガーと間近で見つめ合うことになったニコは、不愉快(ふゆかい)そうにひとつ鳴いた。
她想要闪躲爱德格的脸,不自觉地将尼可抱了起来,与爱德格近距离四目相看的尼可似乎不高兴地叫了一声。
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