《伯爵与妖精》卷三第二章舞会上的骚动2.6
本来は人と意思の疎通(そつう)を図ることなどない。その魔性(ましょう)の美しさで人を惑わし、水の中へ引きずり込んで食べてしまうという|悪い妖精(アンシーリーコート)。
格鲁比本来非但不会与人类沟通,还会利用魔性之美蛊惑人类至水中,然后将之吃掉,是一种邪恶妖精。
しかしこのケルピーは、リディアの家へやって来ては気まぐれに過ごしていくだけで、少々ずうずうしい友人のようなものといえなくもなかった。
可是格鲁比却因为一时兴起跑到莉迪雅家中,也算得上是个有点厚颜无耻的朋友。
魔性の水棲馬でも、川から離れればそれほど危険はないし、彼に限っては人を喰(く)らう本性よりも、フェアリードクターへの好奇心の方が勝(まさ)っているように見えた。
不过充满魔性的格鲁比一旦离开河川也就没那么危险了,看来比起吃人的本性,他对妖精博士的好奇心还略胜一筹。
しかしリディアが訪問を許しているうち、しばしば陸へ上がるのが面倒だからか、リディアに水の中へ来いとまで言い出した。いっしょに暮らそうなどと、人間の常識などまるでないケルピーは気軽に言うものだから、『月をくれるなら』とおまじないをとなえてやったところ、しばらく姿を見せなくなった。
他或许是嫌经常上路很麻烦,因此在莉迪雅允许他来拜访的期间竟然叫她到水中游玩,完全不了解人类的格鲁比甚至轻率地要求莉迪雅和他一同生活,所以莉迪雅才对他使用『请将有盈缺变化的月亮送给我』这句咒语,之后他便暂时消失了踪影。
そのままロンドンへでてきたリディアは、あわただしく過ごしていたからケルピーのことなど思い出す余裕もなかったのだが。
就这样搬来伦敦的莉迪雅因为每天都过得很忙碌,所以根本没有多余的心思去思考格鲁比的事情。
それにしたって、こんなときに現れなくたって。
不过,他也用不着在此时出现吧。
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