《伯爵与妖精》卷七第六章金发的贵妇6.3
リディアが行ったと聞かされれば、ニコも気持ちがあせったようだ。頭をかきつつ小さくうなった。
尼可一听到莉迪雅去找爱德格不禁急了,他搔着头小声抱怨:
「なんだって?ああもうリディアのやつ、あんなに伯爵(はくしゃく)に泣かされて、まだ気にかけるなんてどうかしてるぞ」
“你说什么!?莉迪雅那家伙也真是的,为了伯爵哭成那样却还在替他担心,到底在想什么啊。”
しかしすぐに思い直したように、レイヴンとアーミンを手招きした。
不过尼可立刻振作起精神,对着雷温和雅美招手。
「しかたがない。レイヴン、姉を見失うんじゃないぞ。はぐれたら、二度と人間界に戻れなくなるからな」
“没办法了,雷温,你要好好跟紧你姐姐哦,一旦走丢就再也回不到人类的世界了。”
アーミンはレイヴンの手を取り、しっかりと握った。
雅美紧紧牵起雷温的手。
「では行きましょう」
“那么我们走吧。”
姉とそんなふうにして歩くのは子供のころ以来で、レイヴンは奇妙な感じがするのだったが、そんなことに気を取られている場合ではないと思い直す。
雷温仅在年幼时和姐姐手牵手走过路,所以有一种奇妙的感觉,但是他立刻转念一想,现在不是思考这种事的时候了。
雪の残る歩道から、建物の間にある猫の通り道ほどの隙間に引きずり込まれたかと思うと、その先には春の野原が広がっていた。
建筑物之间有一道非常狭窄的裂缝,他们仿佛是被吸进去般,从留有残雪的步道进入其中,眼前霎时出现一片充满春天气息的原野。
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