《伯爵与妖精》卷七第六章金发的贵妇6.7
あわてて涙をぬぐうバンシーは、かすかに頬(ほお)を赤く染めた。
班希连忙拭去泪水,脸上还泛出红晕。
恥ずかしそうな様子にリディアは気づいたが、ポールはやはりというか、ちっとも気づいていないようだ。バンシーのことをよほど子供だと思っているかのように、頭をくしゃくしゃと撫(な)で続けている。
连莉迪雅都注意到班希害羞的模样,不过波尔还是老样子,完全无法了解女孩子的心意,他似乎把班希当成小孩,不断摸着她的头。
「バンシー、聞いて。あたしたちあなたを連れ戻しに来たの」
“班希,听我说,我们来这里是为了带你离开。”
「そう、そうなんだ。ぼくたちといっしょにここを出よう。きみの記憶を取り戻せる琥珀も見つけた。伯爵が、あのアシェンバート伯爵とこちらのフェアリードクターが、きっときみを元どおりにしてくれるから」
“没错,就是这样,你快和我们一起走吧,我们已经找到可以让你恢复记忆的琥珀了,伯爵,呃、艾歇尔巴顿伯爵和这位妖精博士一定可以让你想起以前的事。”
「でも」
“但是……”
と彼女は迷う。ユリシスに感じる伯爵家の血は、よほど彼女を惹(ひ)きつけるらしい。
班希犹豫不决,看来她颇在意从尤利西斯身上感到的伯爵家血脉。
けれど、それでいてポールを信頼する気持ちがあるからこそ悩むのだろう。
而她的内心却对波尔非常信任,这对她来说想必是个困难的抉择。
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