双语阅读:【日本经典小说连载】东京塔(210)
东京塔这部小说从“我”一点点长大,一直写到“我”目送着母亲因病去世,各种生活细节每每令人感同身受,因而赚取了读者大把的眼泪,也当之无愧地成了哭泣小说的首席代表。
しかし、正しくはオスとメス、異性同士なら二匹は仲良く暮らせるが、同性同士だと縄張り争(あらそ)いのため、殺し合いを始めるのだ。
雑誌『プレイボーイ』のマスコットキャラクターがウサギである意味は、ウサギの繁殖能力の高さにあやかって「絶論」をイメージしてのことらしい。
オスとメスならば、その本能を活かしてうまくやっていけるが、オス同士である場合はまた別の獰猛な本能を剥き出しにする。
同性と一緒に居るくらいなら一羽で生活した方が数倍穏やかにに暮らせるのだ。
ウサギは淋しくても死なない。
ぶどうとパンはオス同士だった。繁殖されては飼いきれないと思い、ペットショップでつがいにならないよう性別を尋ねたのだが、生まれたてのウサギは性別の判断が難しく、今の時点ではわからないと言われた。
生まれつき小さかったぶどうは次第にパンから追いかけ回されるようになり、首根っこを前歯で噛みつけて押さえ込まれてはカマを握れ、悲鳴を上げることが多くなった。
このままではよくないと、パンを七階に、ぶどうを十一階に、それぞれのベランダで別々に飼っていたのだけど、オカンの目の届かない十一階にいるぶどうは、ボクたちが引越しの準備でバタバタしている間に死んでいた。
それを見つけたのも十一階にいるボクではなく、オカンだった。ボクとホセが荷造りをしていた時、オカンがぶどうの小屋を掃除に上がって来た。
「どうしたんかね!!」
ベランダで大声を出したオカンの方を振り向くと、冷たくなったぶどうを抱(いだ)きかかえたオカンが泣き出していた。
へたりこんでわんわん泣きながら目を開けたまま死んでいるぶどうを抱きしめている。今日は一度も、いや、昨日もベランダにいるぶどうを見てあげてはいなかった。血の混(ま)じった柔らかい便が散乱していた。それに気付いてあげることができなかった。
泣きながらオカンはボクを叱った。
「かわいそうになら。なんでちゃんと見てやらんのかね。動物はものが言えんのやからね、ちゃんと面倒みてやらんのやったら飼いなさんな!」
その日の夜。スニーカーの箱で作った棺桶に入れたぶどうを埋めるため、富士山へと高速道路に車を走らせた。オカンが"どこがこんな狭いベランダやない広々とした所に埋めやりなさい"と言うのだが、東京ではそんな場所が思い浮かばなかった。
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