双语阅读:《哈利波特与魔法石》第7章分院帽8
前方に杖が一束、空中に浮いていた。パーシーが一歩前進すると杖がバラバラと飛びかかってきた。
「ピーブズだ」
とパーシーが一年生にささやいた。
「ポルターガイストのピーブズだよ」
パーシーは大声を出した。
「ピーブズ、姿を見せろ」
風船から空気が抜けるような、大きい無作法な音がそれに応えた。
「『血みどろ男爵』を呼んできてもいいのか?」
ボンと音がして、意地悪そうな暗い目の、大きな口をした小男が現れた。あぐらをかき、杖の束をつかんで空中に漂っている。
「おおおぉぉぉぉ!かーわいい一年生ちゃん!なんて愉快なんだ!」
小男は意地悪なかん高い笑い声を上げ、一年生めがけて急降下した。みんなはひょいと身を屈めた。
「ピーブズ、行ってしまえ。そうしないと男爵に言いつけるぞ。本気だぞ」
パーシーが怒鳴った。
ピーブズは舌をベーッと出し、杖をネビルの頭の上に落とすと消えてしまった。ついでにそこにあった鎧をガラガラいわせながら遠のいていくのが聞こえた。
「ピーブズには気をつけたほうがいい」
再び歩き出しながらパーシーが言った。
「ピーブズをコントロールできるのは『血みどろ男爵』だけなんだ。僕ら監督生の言うことでさえ聞きゃしない。さあ、着いた」
廊下のつきあたりには、ピンクの絹のドレスを着たとても太った婦人の肖像画がかかっていた。
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