双语阅读:《哈利波特与魔法石》第9章午夜决斗9
四人はさっきとは反対方向に倒れこんだ。ハリーはドアを後ろでバタンと閉め、みんな飛ぶようにさっき来た廊下を走った。フィルチの姿はない。急いで別の場所を探しにいっているらしい。そんなことはもうどうでもよかった――とにかくあの怪獣犬から少しでも遠くに離れたい一心だ。かけにかけ続けて、やっと七階の太った婦人の肖像画までたどり着いた。
「まあいったいどこに行ってたの?」
ガウンは肩からズレ落ちそうだし、顔は紅潮して汗だくだし、婦人はその様子を見て驚いた。
「何でもないよ――豚の鼻、豚の鼻」
息も絶え絶えにハリーがそう言うと、肖像画がパッと前に開いた。四人はやっとの思いで談話室に入り、ワナワナ震えながらひじかけ椅子にへたりこんだ。口がきけるようになるまでにしばらくかかった。ネビルときたら二度と口がきけないんじゃないかとさえ思えた。
「あんな怪物を学校の中に閉じ込めておくなんて、連中はいったい何を考えているんだろう」
やっとロンが口を開いた。「世の中に運動不足の犬がいるとしたら、まさにあの犬だね」
ハーマイオニーは息も不機嫌さも同時に戻ってきた。
「あなたたち、どこに目をつけてるの?」ハーマイオニーがつっかかるように言った。
「あの犬が何の上に立ってたか、見なかったの?」
「床の上じゃない?」ハリーが一応意見を述べた。「僕、足なんか見てなかった。頭を三つ見るだけで精一杯だったよ」
ハーマイオニーは立ち上がってみんなをにらみつけた。
「ちがう。床じゃない。仕掛け扉の上に立ってたのよ。何かを守ってるのに違いないわ。あなたたち、さぞかしご満足でしょうよ。もしかしたらみんな殺されてたかもしれないのに――もっと悪いことに、退学になったかもしれないのよ。では、みなさん、おさしつかえなければ、休ませていただくわ」
ロンはポカンと口をあけてハーマイオニーを見送った。
「おさしつかえなんかあるわけないよな。あれじゃ、まるで僕たちがあいつを引っ張り込んだみたいに聞こえるじゃないか、ねえ?」
ハーマイオニーの言ったことがハリーには別の意味でひっかかった。ベッドに入ってからそれを考えていた。犬が何かを守っている……ハグリッドが何て言ったっけ?
「グリンゴッツは何かを隠すには世界で一番安全な場所だ――たぶんホグワーツ以外では……」
七一三番金庫から持ってきたあの汚い小さな包みが、今どこにあるのか、ハリーはそれがわかったような気がした。
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