双语阅读:《哈利波特与魔法石》第10章万圣节前夜3
「下がって」とハリーに注意してから、ウッドは腰をかがめ、ブラッジャーを一つだけ紐からはずした。
とたんに黒いボールは空中高く飛び上がり、まっすぐにハリーの顔めがけてぶつかってきた。
鼻を折られちゃ大変と、ハリーがバットでボールを打つと、ボールはジグザグに舞いあがった。
そして二人の頭上をグルグル回り、今度はウッドにぶつかってきた。ウッドはボールを上から押さえ込むように飛びかかり、地面に押さえつけた。
「わかったろう?」
ウッドは、ハーハ一言いながら、じたばたするブラッジャーを力ずくで箱に戻し、紐で押さえつけておとなしくさせた。
「ブラッジャーはロケットのように飛び回って、プレーヤーを箒から叩き落とそうとするんだ。そこで各チーム二人のビーターがいる――双子のウィーズリーがそれだ――味方の陣地をブラッジャーから守って、敵の陣地へ打ち返す役だよ。さあ、ここまでのところわかった?」
「チェイサーが三人、クアッフルで得点する。キーパーはゴールポストを守る。ビーターはブラッジャーを味方の陣地から追い払う」ハリーはスラスラ言った。
「よくできた」
「えーと……ブラッジャーが誰か殺しちゃったことあるの?」
ハリーは気にしていないふりをして質問した。
「ホグワーツでは一度もないよ。あごの骨を折ったヤツは二、三人いたけど、その程度だよ。さて、残るメンバーはシーカーだ。君のポジション。クアッフルもブラッジャーも気にしなくていい……」
「……僕の頭を割りさえしなきゃね」
「心配するな。双子のウィーズリーにはブラッジャーもかなわないさ――つまり、二人は人間ブラッジャーみたいなものだな」
ウッドは箱に手をつっこんで、四つ目の、最後のボールを取り出した。クアッフルやブラッジャーに比べるとずいぶん小さく、大きめの胡桃ぐらいだった。まばゆい金色で、小さな銀色の羽をヒラヒラさせている。
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