每日阅读(4.22):松本楼百年
東京の日比谷公園に松本楼という古いレストランがある。2代目社長の故小坂光雄さんがこんなことを書き残している。「主謀者たちは、打ち合せのため、松本楼を会合の場所とし——」
东京的日比谷公园中有一家名叫松本楼的旧餐厅。第二任社长故小坂光雄先生留下这样一段文字,“主谋者们为了磋商,将松本楼作为会面地”。
「主謀者」というのは、日露戦争の講和条約に反対して日比谷公園で集会を開こうとした政治家や活動家たちだ。集会は100年前のきょう、講和条約が結ばれる日に計画された。
“主谋者”是指反对日俄战争和约而蓄意于日比谷公园中集会的政治家以及政治积极分子。集会计划于100年前的今天,和约成立之日进行。
警察は集会を禁じた。集まってきた人たちは警官隊と衝突し、公園になだれ込む。集会の後、警察署や交番を襲って、焼き打ちした。騒乱は3日間続き、17人の死者と多くのけが人を出した。
なだれ込む:雪崩のように、多くの人や物が同時にどっと入り込む。「乗客が列車にどっと―・む」
火矢を打ち込んだり、火を放ったりしながら攻めること。火攻め。「―をかける」「砦(とりで)を―する」
警察出面阻止集会,集会者与警队产生了冲突,一窝蜂地涌进了公园。集会之后,他们又开始袭击警察,并四处放火。骚乱整整持续了三天,造成17人死亡及多人受伤。
日比谷公園がつくられたのは、その2年前だ。日本で初めての西洋風の公園である。松本楼でカレーを食べてコーヒーを飲むのが、時代の最先端だった。そんな公園に、「条約反対」を掲げる人たちが集まった。
日比谷公园建设于事件发生的两年前,是日本最早的西洋式公园。在松本楼中吃咖喱、喝咖啡,是处于时代最前沿的表现。举起“反对条约”旗帜的人们正是在这样的公园中集会。
かろうじて勝った戦争だが、連戦連勝と思いこまされていた国民は、賠償金を取れないことに不満を爆発させた。一方で、「都市の民衆が政治批判の直接行動に出た画期的なできごと」(『東京百年史』東京都発行)という面もあった。日本はこの戦争を足がかりに韓国の併合、満州の支配へと進む。そのかたわらで、大正デモクラシーが花開いていく。
虽然战争也算胜利了,但沉醉于百战百胜的国民,因为索取不到赔款而爆发出了不满。另一方面,“划时代的一步,普通平民都直接参加到政治批判中”(《东京百年史》,东京都发行)也是原因之一。日本以这次战争为起点,进而想要合并韩国,同时支配伪满州。与此同时,大正民主政体也蓬勃发展起来。
集会の舞台となった広場はいま、噴水や芝生に変わった。松本楼は、関東大震災での焼失、米軍の接収、過激派による焼き打ちなどを乗り越えてきた。3代目の社長の小坂哲瑯(てつろう)さん(73)は「100年たって、ようやく平和な公園になったような気がします」と話す。
曾为集会提供舞台的广场,如今变成了喷泉与草地。松本楼经过关东大震灾中被烧毁,被美军接收,被过激派放火焚烧后,一直保留到了现在。第三任社长小板哲郎先生(73岁)说到“经过了百年的沧桑,终于感觉到这儿成了和平的公园了。”
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