每日阅读(11.20):ラファエロ
歴史ある町で古い橋を渡る時、これまでに行き交った人々の足音を聞くような思いがする。イタリアの古都フィレンツェで、「古い」橋を意味するベッキオ橋に立ち、ざっと500年前のルネサンス期を代表する3人の姿を想像したことがあった。
在颇有历史的城市中渡过古桥时,总感觉能听到人们过去熙熙攘攘的脚步声。笔者曾驻足于位于意大利古都佛罗伦萨的旧桥(意为“古桥”)上,忽然想起了500年前代表文艺复兴期的3人的样子。
「一五〇四年秋、二一歳のラファエッロが青雲の志を抱いてフィレンツェを訪れたとき、五二歳のレオナルドは『モナ・リザ』に霊筆をふるい、三〇歳になんなんとするミケランジェロは巨像『ダヴィデ』を仕上げたところであった」(佐々木英也監修『NHKフィレンツェ・ルネサンス』)。ラファエロは2人の巨匠の作品に学び、優美で流麗な独自の作風をつくり上げてゆく。
なんなん‐とする【▽垂んとする】
[動サ変]なんなんと・す[サ変]《「なりなんとする」の音変化》その状態になろうとしている。もう少しでそれに及ぼうとする。「一〇年に―する歳月」
“1504年秋,21岁的拉斐尔抱着凌云壮志寻访佛罗伦萨时,五十二岁的达芬奇正挥舞着神笔描绘《蒙娜丽莎》,近30岁的米开朗基罗刚完成了巨型雕像‘大卫’这一杰作。”(佐佐木英也主编《NHK佛罗伦萨·文艺复兴》)。拉斐尔学习了两位巨匠的作品,并逐渐形成了他自己独有的优美流丽的画风。
ラファエロは1483年の今日4月6日、中部イタリアのウルビーノに画家の子として生まれた。今、町には「ラファエロの生家」という建物がある。部屋が連なっていて日本なら邸宅の部類だ。絵の具を調合したという石の台や古びた井戸もあり、幼いころの画家に思いをはせることができる。
1483年的今天,4月6日,拉斐尔作为一名画家的儿子出生于意大利中部乌尔比诺。如今,那座城市中还有一座名为“拉斐尔出生之家”的建筑物。那是一座类似日本公馆的建筑,好几间房子连在了一起。同时还有调颜料用的石台和古井,让人遥想起孩童时期的画家。
フィレンツェで開花したラファエロは法王庁に認められ、バチカンの壁画も描いた。「アテネの学堂」という絵では、ギリシャの哲学者らの群像の中にレオナルドとミケランジェロの肖像を描き入れた。
拉斐尔在佛罗伦萨取得了卓越的成果,教皇厅也认同了他的才能,他还为梵蒂冈宫画了壁画。一幅名为《雅典学院》的画中,拉斐尔在希腊哲学家们的群像里加入了达芬奇和米开朗基罗的肖像。
彼自身は隅の方につつましげに顔をのぞかせている。「先輩」の技を学び、あるいは盗んで大成したことを感謝しているかのようだ。新年度が始まった日本でも、そんな幸せな出会いが多くあるといい。
而他自己位于角落处,谦逊地露出一点脸来。像是感谢学习了“前辈”们的技法,或是盗得他们的技法才取得如此成就。如果在开始新一年学习工作的日本也能多一点这种幸运的相遇就好了。
1520年の誕生日にあたる4月6日、37歳で他界した。
1520年,在他生日的4月6日那天,37的拉斐尔撒手人寰。
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