每日阅读(4.29):小泉純一郎への手紙
冠省 小泉純一郎様。圧勝でしたね。一夜明けて、勝利の味はいかがですか。戦後の日本に保革二大政党の「55年体制」ができて、今年で半世紀ですね。今度の「05年体制」は、「小泉マジック体制」とか「小泉劇場体制」と呼ばれるようになるかも知れません。
冠省:手紙で、時候のあいさつなどを省略すること。また、そのときに書く語。前略。
迳启者:小泉纯一郎先生。大选中获得压倒性胜利呢,整夜的胜利滋味感觉如何?战后日本形成了保守与革新两大政党的“55年体制”,至今已有半世纪之久。这次的“05年体制”或许会被改称为“小泉魔术体制”、“小泉剧场体制”一类的称呼吧。
あなたは、郵政民営化の賛否を国民に問うと言って解散しました。しかしこの票の大雪崩は、郵政の民営化への賛成だけで起きたとは思えません。
您在询问过国民对邮政民营化的态度后果断地将其解散。不过您之所以能得到众多选票,我想也并不仅仅是因为赞成邮政民营化吧。
「殺されてもいい」「賛成か反対か」。こんな、あなたの「歯切れの良さ」や、目や耳にはっきりと届く一言・ワンフレーズが、人々を強く引きつけたと思います。尊敬しておられると聞くチャーチル元英首相の語録には「短い言葉は最高」というのがあるそうです。
“死也在所不惜”“赞成还是反对”。您这种“口头上的美语”及致人们的一言一语都抓住了众人的心。一直受人尊敬的原英国首相丘吉尔语录中,也似乎提到过“表达以简洁为上”。
圧勝するさまを見ていて、「独」という字が思い浮かびました。独特な党首の独断による独(ひと)り勝ちでした。今後、国政が小泉自民党の独壇場になって、独走や独善にまで陥ることはないのでしょうか。圧倒的な多数を与えた有権者でも、それは望んでいないはずです。
独走:1 ひとりで走ること。
2 他を大きく引き離して先頭を走ること。「―態勢にはいる」
3 他とは関係なく、ひとり自分勝手に振る舞うこと。「功を急いで―する」
看到压倒性胜利之状,不由想起“独”一字。独特的党领导人以独断的方式获得了独自的胜利。今后,国政是否将成为小泉自民党的独角戏台,陷于独行独断的境况中呢?为小泉投票的选举者们,也应该不会希望事态变成那个样子。
明治時代、口の悪さで知られた斎藤緑雨という文人がいました。「拍手喝采は人を愚にするの道なり。つとめて拍手せよ、つとめて喝采せよ、渠(かれ)おのづから倒れん」(『緑雨警語』冨山房)。
おのづから=おのずから
明治时期,有一名为齐藤绿雨的文人以尖锐的批判而著称。“拍手喝彩将使人走向愚化之路。加油拍手,加油喝彩,然后从自身开始倒溃。”(《绿雨警语》富山房)
タフなあなたのことです。いくら拍手喝采されても、倒れることはないのかもしれません。しかし、郵政以外に、待ったなしの課題は山ほどあります。勝利の勢いあまって、肝心の日本という国が倒れないように、くれぐれもお願い致します。 不尽
タフ【tough】頑丈なさま。強い体力と不屈な精神力を備えているさま。「―なからだ」
您一直都很顽强。故在漫天的掌声喝彩中,或许也不会倒下。但在邮政以外,还有堆积如山的问题在等着您。在胜利气势之余,还请您多注意,最重要的是别让的日本倒下。 书言不尽
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