每日阅读(5.23):「部屋」
大きな家の一室を借りて、初老の夫婦が住んでいる。妻ローズは部屋が気に入っている。ある日、貸間を探しにやってきた若いサンズ夫妻が戸口に立つ。
一对刚步入老年的夫妇租借了一所大房子中的一间,妻子罗兹很喜欢这房间。某一天,年轻的萨茨夫妇为了求租住房而找过来,停在了门口。
「サンズ氏 地下室の男は一つあいてるって言ったがな。一部屋だけ。七号室だそうです。 (間) ローズ それはこの部屋です」。現に自分たちが住んでいる部屋が、なぜ「空き部屋」と伝わるのか——。今年のノーベル文学賞に決まった英国の劇作家ハロルド・ピンター氏の代表作の一つ「部屋」の一節だ(『ハロルド・ピンター全集』新潮社)。
“萨茨先生:地下室的男人说还有一间空房,只有一个房间。好像是七号室吧。 (间) 罗兹:七号室就是这间房子。”为什么把现在自己住的房子说成是“空房”呢——。这是今年诺贝尔文学奖的获得者英国剧作家哈罗德·品特代表作《房间》中的一节。(《哈罗德·品特全集》,新潮社)
確かなものだったはずの自分たちの部屋や、かつての記憶が揺らぐようなことが重ねて起こる。(間)と示される沈黙は、現実を突き崩されてたじろぐ人の象徴とも見える。
たじろぐ:相手の勢いに圧倒されて、ひるむ。しりごみする。「捨て身の攻勢に―・ぐ」
本是一直确定属于自己的房间,却接二连三地发生了不少动摇过去记忆的事情。从(间)所表示的沉默中,能看出人在面对突然崩毁的现实时不敢置信的特征。
ピンター氏は、今回の受賞を感謝し率直に喜んでいるという。そして記者たちに語った。「よほど気をつけていないと、世界はダメになってしまう」「これからも政治的な問題にかかわり続けていきます」
对于这次的获奖,品特先生坦率表示了自己的感谢与喜悦之情。他对记者们说,“不多加注意的话,世界就会崩坏”,“从今以后还会继续参与与政治相关的问题”。
北大西洋条約機構軍が旧ユーゴスラビアを空爆したころに述べている。「今こそ、政府によって繰り返される(戦争についての)歪曲(わいきょく)、誤った情報の正体が暴露されるべき時だ」。芸術家は真実を守り、世界の権力が何をしているのかを明らかにすべきだとの姿勢を示した。
品特在写到北大西洋条约机构军队轰炸旧南斯拉夫时说,“现在正是应该曝光那些在政府的暗中指示下多次(关于战争)被扭曲的事实以及发布的假消息原形的时候。”艺术家坚守着事实,并明确表明自己的态度,世界有权阶级究竟想要做什么,请光明正大一点吧。
「部屋」に限らず、作品には「場所」を巡っての人模様が多い。「場所」とは、人にとって欠かせないものであり、それは実にもろいものでもある。戦争にあらがう言葉の向こうに、そんな思いを想像した。
あらがう:従わないであらそう。抵抗する。逆らう。「運命に―・う」「権勢に―・う」
不仅限于“房间”,作品中有不少人都徘徊在“场所”中。“场所”指的是对人来说不可欠缺的东西,然而它也是相当脆弱的存在。在反对战争的语言深处,也能体会到那种感觉吧。
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