每日阅读(6.4):車名について
100年前、オーストリアに車道楽の富豪がいた。「愛される車には女性の名がふさわしい」という信念の持ち主で、まとめて36台注文する見返りに、今後すべての車に愛娘(まなむすめ)の名をつけるよう製造元に迫った。メルセデスという11歳の少女である。そのまま商標登録された。
道楽:1 本業以外のことに熱中して楽しむこと。趣味として楽しむこと。また、その楽しみ。「食い―」「着―」
2 酒色・ばくちなどにふけること。また、その人。「―で身をもちくずす」「―息子」
見返り:1 振り向いて後ろを見ること。「―美人」
2 相手のしてくれたことにこたえて何かをすること。特に、保証・担保・代償として差し出すこと。また、そのもの。「―を期待する」
100年前,奥地利有一名爱好汽车的富翁。他抱有“女性的名字才适合自己的爱车”这一想法,共订购了36台汽车,并要求制造厂家将今后所有车都取上可爱女孩的名字。某商标便沿用了11岁的少女默西迪思的名字注册。
日本の先駆者は車名に頓着しなかった。国産ガソリン車の第1号は明治末、東京の自転車商吉田真太郎氏が作った。車名は特につけなかったが、ガタクリ、ガタクリ騒音を立てて走ることから「タクリー」と呼ばれた。
頓着:[名](スル)《「貪着」と同語源。「とんちゃく」とも》深く気にかけてこだわること。執着すること。「相手の気持ちに―しない」
日本汽车界的先驱者们并没有怎么注意车名。明治末,东京自行车商吉田真太郎先生制造出第一辆国产车。当时并没有特意为它取名,因它在开动时一直发出嘎嗒嘎嗒的噪音,于是便称它为“嗒嗒”。
戦前の自動車界に詳しい佐々木烈氏(76)は「タクリーというあだ名には当時の国産車へのさげすみが感じられる」と話す。舶来信仰の時代でフォードなど輸入車に太刀打ちできない。10台ほど製造されただけで、タクリーは自動車史から消えた。
さげすみ【×蔑み・×貶み】:げすむこと。軽蔑。「―の目で見る」
太刀打ち:1 太刀で打ち合ってたたかうこと。
2 まともに張り合って競争すること。多く、あとに打消しの語を伴う。「若さには―できない」「まともに―してはかなわない」
3 槍の口金から血溜まりまでの称。太刀走り。
熟谙战前的汽车业的佐佐木烈先生(76岁)曾说过:“从嗒嗒这一绰号中能感觉到当时人们对国产车的蔑视”。在那个推举进口的时代,国产车根本不能与福特等进口车相提并论。当时这种车只制造了十台左右,此后“嗒嗒”便从汽车史上消失了。
戦後、大衆車の時代が到来すると、メーカーは車名を競い始める。当初、トヨタではカローラ(花冠)など冠にちなむ名が多かった。ホンダ車では音楽に由来する名が特徴で、日産は小説「小公子」の主人公セドリックなど名作路線を歩む。
ちなむ:1 ある物事との関係をもとにして、他の物事が存在する。つながりをもつ。「干支(えと)に―・んだデザイン」「憲法記念日に―・む番組」
2 かたい約束をする。かたい契りを結ぶ。特に、男女が深い関係をもつ。
「深う―・みぬる顔にて見れば」〈仮・仁勢物語・上〉
3 親しくする。親しく交わる。「人ニ―・ム」〈日葡〉
战后,正值大众车的时代到来之际,厂家们也开始在车名的竞争上也大下了一番功夫。当时,丰田用的多是“花冠”之类与“冠”相关的名字。本田车名的特征则多源自音乐,日产走的是名作路线,以小说《小公子》中的主人公公爵为名等等。
最近の車名選びはかなりの難事だ。語感がよく、商標登録されておらず、輸出先の国々の言語でも不快感を与えない。すべての条件を満たす言葉を探して、何カ月も費やす。
最近车名的选择也是件棘手的事。要语感好,又没有被注册过,且译成出口国国家的语言时也不会造成对方的不快。寻找一个符合所有条件的名字,需要花上好几个月。
東京モーターショーの会場を歩いた。エッセ、ピボなど耳新しい名もあれば、1世紀前と同じ少女メルセデスの名もある。この中に100年先まで永らえる車名があるのか。きらびやかな会場の隅で、車社会の先行きに思いをめぐらせた。
在东京汽车展览会场上,既看到有エッセ、ピボ之类让人耳目一新的名字,也有车名同样取自一世纪前的少女默西迪思之名。在这些车名中会有能沿用到100年之后的么?在华丽的会场一隅,笔者不由地联想起汽车社会未来的发展。
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