每日阅读(6.21):フランスの暴動
晩秋のフランスから、そのきらめく風光とはおよそ似つかわしくない映像が次々に届いている。パリ郊外の移民街で始まった暴動が全国に広がり、パリの市内でも、多くの車が放火され炎上したという。
につかわしい【似付かわしい】:[形]につかは・し[シク]《動詞「につく」の形容詞化》いかにもふさわしい。似合わしい。「子供に―・い遊び」
晚秋的法国,上映了与它浪漫的风景极不相衬的一幕幕影像。从巴黎郊外移民街开始的暴动扩散到全国各地,连巴黎市内也有不少汽车遭到纵火被烧毁。
暗闇の中で車が激しく燃えさかるさまは、現場の大きな混乱と恐怖とを伝えてくる。暴動が起きた地域は、全体の中では小さな点と点なのだろうが、これほどまでに広がるとは。移民社会が抱える問題の深刻さを示しているようだ。
黑暗中激烈焚烧的汽车,给现场带来了极大的混乱和恐怖。一开始发生暴动的只是一小部分区域,没想到居然会扩延到这么大的地区。这也展示了移民社会所带来的问题的严重性。
フランスへの移民は、北アフリカの旧植民地の出身者が多く、「郊外の荒廃」は、低家賃の集合住宅に移民が定着した70年代から指摘されていたという。84年刊の『フランスの異邦人』(林瑞枝著 中公新書)には、北アフリカのアラブ人一般が「ネズミ」と呼ばれることがあると書かれている。
法国移民以北非旧殖民地人居多,从70年代移民们定居到低房租的集体住宅起,“郊外的荒废”就一直是个大问题。84年出版的《法国的异邦人》(林瑞枝著 中公新书)中写到,很多北非的阿拉伯人甚至被称为“老鼠”。
その子どもたちを、一部の町の人々は、ならず者、盗人、よた者などと呼んだという。「嫌悪と蔑(さげす)みのこもったこうした言葉で常日頃あしざまにいわれれば、聞かされる子供のほうとて素直にはなれない……悪循環である」と林さんは記す。
あし‐ざま【▽悪し様】:[形動][ナリ]相手を実際よりも悪く、また、いかにも悪いものとして扱うさま。「人を―に言う」
一些城里人们管那些移民孩子叫坏蛋,小偷,痞子等等。林先生写道:“身边一直充斥着这种充满厌恶与蔑视的字眼,那些移民孩子们也难以变得纯真起来……这是一种恶性循环。”
この第2世代には、親たちのような祖国がない。それは、イギリスの地下鉄爆破テロで指摘されたパキスタン系の移民2世の位置とも似ている。
这些第二世代的孩子们,没有像父母那样的祖国。他们与在英国引起地铁爆炸恐怖活动的巴基斯坦移民二代所处的位置有些相似。
「人生を見つめる/もろく、くるしい人生なんだ/みんな郊外そだちさ……それでも生きる権利がある/郊外 郊外 郊外」。フランス語でしか詩をつくれない、ある移民2世の歌だという。「郊外」に生まれ、広がった暗部が、「自由、平等、博愛の国」を揺さぶっている。
“凝视人生/脆弱而痛苦的人生/我们都出生在郊外……可是仍有活下去的权利/郊外 郊外 郊外”。这是一首移民二代的歌,连诗都只能用法语来写。从“郊外”开始,蔓延到全国的黑暗正动摇着这个“自由,平等与博爱的国家。”
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