每日阅读(6.22):フジモリの決着
5年前、滞在中の東京から本国のペルーへ突然ファクスで辞表を送りつけたフジモリ元大統領が、今度はペルーの隣のチリに現れ、拘束された。逮捕命令を出しているペルーは身柄の引き渡しを要求した。意表を突く、相変わらずの出没ぶりだ。
引き渡し:拘束した人や占有した物を他に引き渡すこと。また、売買契約の成立した商品などを売り手から買い手に引き渡すこと。
意表を突く:相手の予期しないことをする。「―・く作戦」「―・く人事」
出没:[名](スル)現れたり隠れたりすること。どこからともなく姿を現しては、またいなくなること。「空き巣が―する」
五年前,逗留在东京的原秘鲁总统藤森突然用传真向自己国家提交了辞呈。这次他出现在秘鲁的邻国智利,并遭到拘捕。发出逮捕令的秘鲁政府要求引渡藤森。藤森依然还是用的这种出人意料的出没方式。
なぜチリを目指したのか。チリ側が引き渡しに応じない可能性が大きいとフジモリ氏がみた、との説がある。チリとペルーは、領海線の解釈を巡って外交関係が悪化しているという。
为什么以智利为目标。有传言说是藤森觉得智利方面将自己交给秘鲁的可能性很小。智利和秘鲁因领海线的主权之争外交关系一直在恶化。
隣国同士にありがちな争いにみえるが、両国の間には、19世紀に「太平洋戦争」と呼ばれる戦いがあった。争いの原因は、当時の戦争の主役ともいえる火薬の原料の硝石だった。1879年、国境付近の硝石の産地などを巡って戦い、チリが勝った。
看上去只是邻国间容易产生的矛盾,但在19世纪,这两国之间曾发生过一场被称为“太平洋战争”的战争。战争的原因是两国争夺当时在战争中占主导地位的火药的原料硝石。1879年,两国因国境附近硝石的产地而爆发战争,最后智利获胜。
しかし、国境を巡る問題は長く尾を引いた。フジモリ氏は、ずっとしこりになっていたチリとの国境問題を大統領在任中に決着させ、国家元首として初めてチリを訪問している。
しこり【▽凝り・×痼り】:1 筋肉・皮下組織などの一部が、こってこわ張ったり、固いかたまりをつくったりすること。また、その部分。「肩の―をほぐす」
2 物事がかたづいたあとまで残るわだかまり。「両者の間に―が残る」
但是,关于国境的问题却留下了很大的后遗症。藤森的总统在任期间,曾为了解决一直残留着的本国与智利的国境问题,作为国家元首首次访问了智利。
そんなチリ政府との良好な関係が、今回のフジモリ氏の行動の背景にはあったのかもしれない。しかし、チリ政府にとって、取り扱いを決めるのは、そう容易なことではあるまい。
或许藤森这次的行动就是以这种与智利政府的良好关系为背景的。不过,对智利政府来说,却不是这么容易就能决定其对藤森的态度的。
「私は、ここ、両親が生を享(う)けた土地にただ一人でいた。突然、光が私を照らした。長い、しかし決定的な何秒間であった。当面、日本にとどまらなければならない!」。フジモリ氏は、5年前に東京のホテルでしたという「決意」を、『大統領への道』(中央公論新社)に書いている。地球を股にかけた出没を、どんな決着が待っているのだろうか。
股に掛ける:諸方を歩き回る。各地を飛び歩く。「世界を―・けて活躍する」
“我一个人待在这片父母赐于我生命的土地上。突然,光明青睐到我。漫长的,却是决定性的几秒。目前我必须留在日本!”藤森将自己5年前在东京的宾馆中所下的“决心”,写在《通向总统之路》(中央论新社)一书中。活跃在世界各地的藤森,等待着他的又会是怎样的结局呢?
- 相关热词搜索: 每日阅读
- 上一篇:每日词汇(6.22):きり(切り)工作上的告一段落
- 下一篇:每日语法(6.22):宿題
相关阅读
- 每日阅读(3.20):万里の長城03-29
- 每日阅读(3.21):和解03-29
- 每日阅读(3.22):梵帝冈...03-29
- 每日阅读(3.23):現代風の大厦高楼03-29
- 每日阅读(3.24):小泉首相はジャカルタで演説した03-29
- 每日阅读(3.25):血液型診断03-29