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每日阅读(6.23):禁煙

时间:2008-06-23 10:18:11  来源:本站原创  作者:Echo

少年の頃に見た写真で忘れられないものの一つに、サマセット・モームの肖像がある。作品集の巻頭の写真で、晩年の作家が、やや右向きに座っている。左手に持つたばこの先から流れる一筋の煙が、年輪を刻んだ渋みのある顔を斜めに横切っている。大人の世界を見る思いがした。

    少年时代看过一张萨默塞特·毛姆的照片,后来一直忘记不了。那是张作品集卷首的照片,这位老年作家稍稍倾向右边坐着。左手夹着烟,袅袅上飘的一缕烟雾将他刻满年岁痕迹的皱巴巴的脸分成两半。当时觉得是窥看到了一点大人的世界。

 

 後年たばこを吸い始め、記者になってからは激しく吸うようになった。取材が終わったといっては1本、記事を書き始めるといって1本、途中で言葉を探しながら1本、書き終わって1本という具合だった。当時の写真のほとんどは紫煙とともにある。たばこ依存の時代だった。

       后来我也开始吸烟,成为记者后就吸得更厉害了。当时已到了这种程度,采访完了后吸上一根,着手写新闻前吸上一根,写到一半寻找合适的词句时吸上一根,写完后又吸上一根。当时我的照片也差不多都是烟雾缭绕的。真是段依赖香烟而活的日子。

 

 来春から、禁煙の治療に保険が適用される見通しだという。個人の意志や努力の問題とみられてきた禁煙を、「ニコチン依存症」という病気に対する治療とみなすそうだ。

       据说从明天春天起,保险将会应用到禁烟治疗中。禁烟本被认为在于个人意志和努力的问题,如今似乎被当成“尼古丁依赖症”来进行治疗了。

 

 吸わない人たちからは、そんなことに自分たちの払う税金や保険料を使うなという反論もあるだろう。しかし、「依存症」の減少が、たばこが原因とされる病を減らし、医療費の大きな節約になるという話が本当なら、一つの試みではある。

       想必不吸烟的人会提出反论,不愿将自己交的税金和保险金使用在这种途径上。但是,如果减少“依赖症”患者真能做到减少香烟所造成的疾病的发病率,并节约一大笔医疗费的话,也未尝不可一试。

 

 若い日のたばこ依存からの転機は、ひどい二日酔いの朝に来た。たばこも見たくない状態で、ふと、いつまで吸わずにいけるか試そうと思った。3日たち、1週間たっても特につらくはない。以来延々と、20年以上続いている。

       醉了两宿的某个早晨,成了我年轻时依赖香烟的生活的转机。当时感觉香烟很是碍眼,忽然想试试戒烟能够持续多久。过了三天,过了一个星期,都没觉得有什么难受的。之后20几年都这么过来了。

 

 もっとも、年に数本、火をつけることがある。モームの大人の世界とはほど遠いが、大人の小さな玩具として。たばこはきっぱりやめるに越したことはないが、休み休みでもいいのではないか。

       不过,每年还是吸上几根烟。当然只是作为大人的小玩具,与毛姆那种大人的世界已是很远了。能够下决心完全与烟绝缘当然是最好不过,但偶尔吸上一两根也无伤大雅吧。

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