每日阅读(6.25):枯葉
小さな子供たちが列になって歩いている。付き添う保育士は、大きなポリ袋をいくつも提げている。中には、みんなで近くの公園から集めた枯れ葉が詰まっている。
小朋友们排队走在路上,陪同他们的幼儿园阿姨提着几个大塑料袋,里边装满了小朋友们从附近公园里扫集的枯叶。
来週、保育園で焼き芋をするという。そのサツマイモも、小さな菜園でみんなで育てているそうだ。燃えあがる枯れ葉に包まれながら、イモがほっこりと焼けてゆく。ほっとするその情景は、子供たちの記憶に長く残るだろう。
ほっこり:1 いかにも暖かそうなさま。ほかほか。「―と暖かい綿入れ」
2 ふくよかなさま。「―とした風だったけが、今ぢゃあ痩(や)せおとろへなんして」〈洒・婦足〉
3 つやがあって鮮やかなさま。「庭の紅葉さへ―とした色がないわい」〈古今集遠鏡・五>
下周,小朋友们将在幼儿园烤番薯,据说番薯也是大家一起在小菜园中种的。将它包在刚刚燃起来的枯叶中,会慢慢烤熟。当时安心欢乐的情景,想必会长存于孩子们的记忆中吧。
〈わが歩む落葉の音のあるばかり 杉田久女〉。かさり、というかすかな音は、人のつぶやきにも似ている。強い風に吹かれて一斉に転がるときには、無数の風車のように、かしゃかしゃと鳴る。春のさくらがそうだが、枯れ葉もまた、時を逆回しにして、かつてのことを思い起こさせる。
(整个世界只剩下一步步踩在落叶上的声音 杉田久女)沙沙,沙沙,微弱的声音像有人在耳边轻喃呓语。而满地的落叶被狂风卷起时,便像无数风车一般刷刷地鸣响。春日的樱花亦是如此散落,看着枯叶,感觉时间仿佛在倒流,不由想起过去的回忆。
「枯葉をかき集めるのはシャベル 思い出もそして未練も/北風はそれらを運んでゆく 忘却の冷たい夜へ」。詩人ジャック・プレベールが作詞したシャンソン「枯葉」の翻訳の一節だ。「あのころ 人生はもっと美しく 陽はもっと燃えさかっていた」(『世界詩人全集』新潮社)。
かき‐あつ・める【×掻き集める】:[動マ下一]かきあつ・む[マ下二]
1 散らばっている物を、ひと所にかき寄せる。「庭の落葉を―・める」
2 手を尽くして、方々から集める。「資金を―・める」
シャンソン【(フランス)chanson】
1 中世吟遊詩人の歌謡以来の、フランス世俗歌曲の総称。
2 フランスのポピュラーソング。人生の哀歓などを歌ったものが多く、歌手の個性的な表現が特色。
“用铲子将枯叶扫在一起 回忆 还有依恋/北风将一切吹散在忘却的冰冷之夜”这是诗人杰克·布雷贝作词的歌曲《枯叶》中的一节。“那时候 人生更美丽 阳光也更灿烂”(《世界诗人全集》新潮社)
この詞は知らなくとも、この季節に「枯れ葉よ……」の印象的なメロディーを思い起こす人はかなりいるだろう。プレベールとの共作が多いジョセフ・コスマが、第二次大戦が終わった1945年に作曲した。
即使不知道这首词,在深秋时节想起“枯叶哟……”这熟悉的旋律的人也不在少数吧。这是与布雷贝合作为多次的约瑟夫·哥斯曼在第二次世界大战结束的1945年时所作的曲子。
やがてイブ・モンタンの歌で世界に広まった。ジュリエット・グレコが世に出た曲としても知られている。うつろいゆく人生を哀切な旋律に結晶させたコスマは、100年前、ハンガリーのブダペストで生まれた。
うつろ・う〔うつろふ〕【移ろう】
動ワ五(ハ四)]《動詞「うつ(移)る」の未然形に反復継続の助動詞「ふ」の付いた「うつらふ」の音変化》
1 位置や住居を変える。移動する。「木の間を―・う月の光」
2 心変わりする。変心する。「―・いやすいは人の心」
3 移り変わっていく。物事がしだいに衰えてゆく。「時とともに―・いゆく町並み」
4 色が変わってゆく。
色があせる。「秋も暮れて、…菊の花の色香が―・う季節になった」〈谷崎・少将滋幹の母〉
色づく。染まる。「神な月時雨もいまだ降らなくにかねて―・ふ神なびの森」〈古今・秋下〉
5 花が散る。「垂れこめて春の行くへも知らぬ間に待ちし桜も―・ひにけり」〈古今・春下〉
不久,伊夫·蒙当的这首歌红遍了世界。它作为茱丽艾德·格雷克的成名曲而广为人知。100年前,在匈牙利的布达佩斯诞生了这部以哀切的旋律感叹的无常的人生的杰作。
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